「アメフトではボールは遠くへ飛ばすため、スタジアムの中で見やすくする目的でつけられたと言われています。しかし、今では照明設備が整っているところが多いので、白線がないボールもあります」(中村さん)
実は、ラグビーボールも変化しています。当初は茶色だったのが、現在は白色が主流に。本革から合成皮革・ゴムへと素材が移り変わる中で、見やすさが考慮されたと言われています。今回のワールドカップも白基調のボールが使用され、日本ラグビーフットボール協会の「競技規則2023」のボールの稿にも白色のボールのイラストが掲載されています。ただ、絵文字については茶色が根強いようです。
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ラグビーの正式名称は「ラグビーフットボール」。フットボール(「サッカー」との呼び方が主流、※1)に端を発しています。アメフトは、そのラグビーから派生して19世紀後半以降にアメリカ国内で広まっていったとされます。
ラグビーもアメフトも同じ起源を持つスポーツ。この機会に、絵文字の“楕円形”が正しいものか、チェックしてみては?
※1 ラグビー「リーグ・ワン」は、プロ契約選手と企業社員選手が約半数ずつ。
※2 現在のフットボール(サッカー)の原型とされる形の競技との説も。
(取材・文=遠藤萌美)
【参考資料】
「ニッセイ基礎研究所」公式サイト
「NFL」公式サイト日本語版
「JRFU(公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会)公式サイト