先日、阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ優勝を果たしましたね。マジックがカウントダウンされるたび、阪神ファンはもちろん関西中の街やお店なんかのボルテージもどんどん上昇していました。
かくいう私も阪神ファンでして、毎日興奮しながら試合を見ていたんです。すると、うちで飼っているオカメインコもギャーギャーと鳴き声をあげながら、私と同じように試合中継を見たり聞いたりしていたんです。
はじめのうちは「ギャーギャー」「ピーピー」と、いわゆる普通のオカメインコの鳴き声だったんですが……。
阪神タイガースのマジックが減っていき、人々のボルテージが上昇していたある日のこと。鳴き声をよくよく聞いてみると、阪神タイガースの球団歌『六甲おろし』のメロディをマネていたんです。
試合後、甲子園球場で大合唱している『六甲おろし』に合わせて、うちのオカメインコもさえずっている……。「ピーピー」と口笛のような音でメロディを奏でているんです。
思わず「お前も阪神ファンやったんか!?」と問いかけてしまいました。続けて「今年は間違いなく優勝やな!」と言いかけたのですが、そんな私の言葉をさえぎるかのようにオカメインコが「ピー!」と。まるで、「まだ『優勝』って言葉を出したらあかんで! 『アレ(=優勝)』って言わなあかんで!」と言われているようでした(これは飼い主のエゴかもしれません)。
「ごめんごめん! 『アレ』するまで一緒に応援しよな」と問いかけたところ、今度は低い声で「ピー」とひと言。その返事は、「おーん」と相づちをうってくれているかのようでした(これまた飼い主のエゴかも)。
それ以降、朝昼晩、連日連夜にわたって『六甲おろし』を鳴き続け、正直うるさいぐらい(笑)。まだ若干音を外したりメロディの順番を間違えることもありますが、でもまあ、それだけ興奮のボルテージが上がるほどにうれしいということなのかもしれません。