C大阪戦で“復活” 神戸MF扇原貴宏 次も古巣対決 横浜FMとの大一番「対戦がすごく楽しみ」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

C大阪戦で“復活” 神戸MF扇原貴宏 次も古巣対決 横浜FMとの大一番「対戦がすごく楽しみ」

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸MF扇原貴宏選手が、28日、報道陣の取材にオンラインで応じ、29日に日産スタジアムで行われるJ1第29節横浜F・マリノス戦(午後7時キックオフ予定)への抱負を語りました。

ヴィッセル神戸MF扇原貴宏選手 (C)VISSEL KOBE

 いま首位に立つヴィッセル。前節、セレッソ大阪との関西上位決戦で今シーズンのJ1リーグ戦初先発を果たし、チームの完封勝利に大きく貢献したのが、扇原選手でした。今回、昨シーズンの王者で現在2位の横浜FMとの大事な上位決戦に臨むにあたって、トリコロールをよく知る経験豊富な長身MFの存在は大きなものとなりそうです。

 5シーズンにわたってプレーし、キャプテンも務めた横浜FMから、昨年、ヴィッセルに移籍加入した、扇原選手。しかし、昨年のJ1では12試合出場にとどまり、特に後半戦ではほとんど出番を得られず。また、今年に入っても主にカップ戦での出場が続き、悔しい日々を送っていました。

「前節、自分にとってはラストチャンスだった」と、今シーズンJ1初先発となったセレッソ戦を振り返った背番号33は、「自分にできることを100パーセントやる。それがチームのためになると思っていた。気持ちの部分でしっかり準備して臨んだ」。その思いがプレーに反映され、アカデミー時代から過ごした古巣を相手に、本来の持ち味を発揮。セレッソ時代からピッチで切磋琢磨しあってきた山口蛍選手とともに中盤を引き締め、攻守にわたっていぶし銀の存在感を示しました。試合にもフル出場し、チームメイトとともに勝利の喜びを分かち合う姿は、本人のみならず、チームやサポーターも待ち望んでいた光景です。

 主軸MF齊藤未月選手が試合中の大けがで戦線離脱中。それゆえに、扇原選手にかかる期待は高まります。「今の順位にいるのは、未月の活躍が欠かせない要因」と述べる扇原選手ですが、それでも、「未月には未月のよさがあるし、俺には俺のよさがある。そう割り切って、責任感を持って、いまはやるようにしている。それがチームのためになると思っている。もちろん未月のためにがんばるのは百も承知だが、未月の代わり、未月のプレーをするとは全く思っていない」と、長年のキャリアで培った自身の武器で勝負をかけます。

 そこでやってくる古巣対決第2弾、そして、首位攻防戦。「僕自身、試合に出られない期間が長かったので、(プレーしたなかで)優勝争いできるのはやっぱり幸せなこと。F・マリノスは僕自身、意識しているチームだったので、対戦がすごく楽しみ」と、気合いも十分。「力みすぎず、自分たちらしいサッカー、今まで積み重ねてきたことを続けるだけだと思う。優勝争いのプレッシャーももちろんあると思うが、自分たちがやってきたことに自信を持って、それをピッチで出すだけ。結果はそのあとについてくるもの。自分たちがやるべきことをやれば勝てる自信をみんなが持っている。そこに尽きると思う」と語る扇原選手は、「(横浜FMで)リーグ優勝を経験しているが、それ以上に、このチームには経験豊富な選手、心強いチームメイトがたくさんいる。この状況をしっかり楽しんでいきたい」と、改めて意気込みを述べていました。

「優勝できる雰囲気は今もあるし、それを実現できるかどうかは、自分たち次第。残り6試合、全部が決勝戦(と同じ)くらい大事。自分たちが優勝を実現するため、1試合1試合戦っていくだけ。今のチームを客観的にみても、優勝できる自信をみんなが持っていると思う。それをあすのピッチでまずぶつけたい」

 満を持して日産スタジアムに凱旋する扇原選手。熱いハートをたぎらせて中盤を司るレフティが、大一番でカギを握る存在になることは間違いないでしょう。ヴィッセルの33番の笑顔が今回も見られることを期待せずにはいられません。

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