同店を訪れる客は“絨毯ファースト”の考えの人も多いという。
「一点ものの絨毯の色柄に合わせてソファーの色をオーダーされたお客様がいました。また、絨毯に合わせてオリジナルのダイニングテーブルも製作依頼したこともあります」(玉木さん)
玉木さんが仕入れた絨毯は同店以外に、明治5年創業の日本で一番古い洋家具店である永田良介商店(神戸市中央区)でも取り扱われている。30年間3代に渡って付き合いがあるそうで、顧客からの相談を受けてこれまでに家具に合う絨毯を多く提案してきたという。
最後に、大切な絨毯を長くきれいに使っていくためにはどうすればいいのかを聞いてみた。特別なことは特に必要ないそうだが、フリンジ(房飾り)部分や、エッジ部分(房飾りと90度違う辺の部分)にできるだけ負荷をかけないのがポイントだという。「この部分に雑に掃除機をかけないように注意してほしい」と玉木さん。続けて、「一番は絨毯に愛とリスペクトを持つことが大事かもしれません」と笑顔をみせた。
(取材・文=バンク北川 / 放送作家)
◆ラグ&カーペット ティーズ
1979年のイラン革命以前に製作されたペルシャ絨毯を中心に、豊富な品ぞろえが自慢の絨毯店。
他ではなかなか手に入らないものを多数取り揃えている。
【アクセス】六甲ライナー・アイランドセンター駅直通の神戸ファッションマート3階
【営業時間】午前10時~午後6時
【定休日】水曜日