神戸市須磨区の西須磨地域を走るコミュニティミニバス「はまちどり」が、1日、本格運転を始めました。幅の狭い坂道が多く路線バスが走っていないこの地域の新たな「足」として期待されます。
西須磨地域では、幅の狭い坂道が多く、路線バスの運行が難しいため、買い物や通院の他、最寄りの須磨駅とのアクセスが課題になっていました。そこで地域住民が2021年に実行委員会を立ち上げ、神戸市の支援制度を活用したコミュニティ交通の導入に向け検討を進めてきました。
西須磨コミュニティミニバス=愛称・「はまちどり」は、定員6人で、JR須磨駅と山陽電鉄月見山駅を結ぶルートと、須磨駅と一の谷町を回るルートがあります。今年1月から9月末まで試験運行を行い、1日あたり80人ほどの利用がありました。
本格運行開始となった1日、出発式が行われ、西須磨コミュニティミニバス実行委員会の松本裕代会長は、「きょうの日を迎えることができて 胸がいっぱいです」と話しました。また、バスを利用するという89歳の女性は「楽しみが増えました」と笑顔を見せたほか、「待ってました」という声が多く聞かれました。