多くの人に安全な登山を! 神戸市とヤマップが事業連携協定 GPS地図アプリを活用 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

多くの人に安全な登山を! 神戸市とヤマップが事業連携協定 GPS地図アプリを活用

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 街と山が近い神戸市。昔から多くの人が登山に親しんできました。神戸市は、2日、より多くの人に安全な登山を楽しんでもらおうと、株式会社ヤマップ(本社:福岡市)と「神戸登山プロジェクトの推進に向けた事業連携協定」を結びました。

左:株式会社ヤマップ アウトドア事業開発部 大土洋史部長 右:神戸市経済観光局 大畑公平局長
左:株式会社ヤマップ アウトドア事業開発部 大土洋史部長 右:神戸市経済観光局 大畑公平局長

 近代登山発祥の地と言われる神戸では、街と山が近く、初心者から上級者まで楽しめる70を超えるルートがあるなど、多くの人が登山に親しみ、「登山」が生活の中に根付いています。一方で、傷んだ登山道の整備や道迷いによる遭難が多いなど課題もあります。神戸市によりますと、六甲山系では2022年、119番通報を受けた出動が92件あり、このうち33件が道迷いによるものでした。

 ヤマップは、電波の届かない山の中でも現在地がわかる登山地図アプリを開発・運営しており、神戸市は、事業連携により、遭難者の減少につなげ、多くの人に安全な登山を楽しんでもらいたいとしています。

提供:ヤマップ
提供:ヤマップ

 具体的には、山の中のトイレや休憩所の位置、通行止めの箇所などの情報を神戸市がヤマップに提供し、ヤマップはアプリの地図上にその情報を表示します。また六甲山系は低山ゆえに道に迷う人も多く、アプリを使えばそのルートが記録として残るため、迷う人が多いポイントを分析し、そこに案内板を設置したり、登山者の投稿をもとに危険箇所の把握や整備につなげる方針です。

 神戸市経済観光局の大畑公平局長は「今回の連携で課題を解決しつつ、安心安全な登山を楽しんでもらいたい。国内外に神戸登山の魅力を発信していきたい」と話し、ヤマップのアウトドア事業開発部の大土洋史部長は「山の保全と誘客を1本化して取り組んでいるのはすごいこと。山を守ることが麓の活性化にもつながる。多くの人に街と山を楽しんでもらいたい」としました。

布引貯水池
布引貯水池

 神戸市では、10月3日(火)から2024年1月8日(月)まで、登山地図GPSアプリ「YAMAP」を活用した「六甲山登山道整備キャンペーン」を展開します。「道がわかりにくく、地図があっても迷いそう」「案内板の文字が読めない」などの「整備してほしい」箇所を写真とともに投稿すると、抽選で神戸牛ステーキなどがプレゼントされます。

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