谷村新司さん ばんばひろふみがラジオ放送で追悼 盟友らしい深夜番組的エピソード語るも堪えきれず涙 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

谷村新司さん ばんばひろふみがラジオ放送で追悼 盟友らしい深夜番組的エピソード語るも堪えきれず涙

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 チンペイさんとの思い出話は、午前の番組にもかかわらず、さながら深夜放送。

「彼はビニ本の収集家で、新宿の行きつけのビニ本屋に僕を連れていき、開けて確認できないのに『バンバンこれええで』と勧める。で、買ってみると、ホンマにええんです」。

 アリスのコンサートの後には、谷村さんがビニ本屋の店番をしてたこともあり、よく知ってるファンがたくさんやって来たというから驚きだ。

「チンペイさんが家を建てたときにお邪魔したら、案内された部屋の壁一面がビニ本だった(笑)。そんなことをいろいろラジオでしゃべった。チンペイさんてスケベでしょ?でも全然、陰湿じゃない。そして『昴』みたいな名曲も歌う。ホンマどないやねん!(笑)」

 深夜の生放送で毎週2回必ず顔を合わせ、家族以上に時間をともにしたという二人の様子が浮かんでくる。

「あの人はなんでも僕を誘うんです。テニスをやり始めたときには、まずカタチから入るのでテニスショップでビシッとウェアを買い込んで。でも下手な僕がまたラジオのネタになって。腰が曲がって打つ姿を『イセエビ打法』と言われ、テニスはやめましたね(笑)」

 若かりし頃の思い出は、“ママ”(谷村さんの妻)とのエピソードにもおよんだ。

「東京の下宿での雑魚寝生活でしたが、売れ始めたチンペイさんが自分の部屋を借りた。僕はまだヒマだったので、チンペイさんがツアーのときには、ママが僕の食事や洗濯のお世話をしてくれた。一緒に物干しざおを買いに行ったり、まさに東京のママ。彼女の胸の痛みもいかほどのことか‥…」。

 ばんばさんらしくスタジオが笑いに包まれるトークが展開されたが、たくさんのリスナーから届いたメールの束を見たとたん、こらえきれなくなった涙に、言葉が詰まった。

 コーナーの締めくくりはバンバンの2枚目のアルバム『季節風』からのタイトルチューン。谷村新司さん作詞、ばんばひろふみさん作曲、谷村さんがハーモニーも担当した。まさにふたりの青春と友情を象徴する曲は、きっとラジオを通じて谷村さんのもとに届いたことだろう。

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