世界遺産・姫路城の麓で音楽と食を一日中楽しめる『姫音祭』が10月29日(日)に開催される。今年で6回目となる市民参加型の祭典は年々参加者・来場者を増やし規模を拡大してきた。さらなるクオリティ向上を目指し、現在イベントへの支援を募るクラウドファンディングを実施している。姫音祭実行委員会事務局長・橋本一磯さんに話を聞いた。
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音楽で街を盛り上げようと2018年に姫路市が立ち上げたプロジェクト「音楽のまち・ひめじ」に賛同し、市民グループによってスタートした『姫音祭』。歌、ダンス、バンド・楽器演奏とオールジャンルの音楽を自由に表現できる場として、参加者にとっては年に一度の晴れ舞台となっている。今年はメイン会場のシロトピア記念公園に加え姫路美術館、家老屋敷跡公園、古民家小倉屋、そして姫路駅北にぎわい交流広場に計9ヶ所の特設ステージを設置。
さらにメイン会場内では地元の料理人たちがライブキッチンで腕を振るい、姫路のご当地グルメも堪能できるとあって、当日は大きな賑わいを見せそうだ。
姫路市の一大イベントとなった『姫音祭』は回を重ねるほどに認知度が高まり規模が大きくなった一方で、人件費や設備費等の予算も増えた。特にステージの舞台装置や音響設備に課題が出てきたという。
橋本さんは「ステージに立つ皆さんにもっと満足していただける環境を整えたい。けれど、入場無料で誰もが気軽に足を運べる祭りという点は変えずに続けていきたいという思いが強くありました。そこで、クラウドファンディングで支援を呼びかけることにしたのです」と話す。リターンにはステージ上で企業のPRができる「コマーシャル権」や「サブ司会になれる権利」など、『姫音祭』に参加できるユニークなものも用意した。