宝塚歌劇団は20日、現在休演中の宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)での宙組公演を11月5日の千秋楽まで全日程を中止すると発表した。また、雪組の大劇場公演も、11月23日まで(千秋楽は12月13日)中止する。
宝塚歌劇団では9月30日、劇団員の女性(25・宙組)が転落死し、事態解明に向けて外部の弁護士による調査チームによる関係者へのヒアリングが続いているが、「調査にはまだ相応の時間を要する」としており、公式ホームページで「調査チームからの報告を踏まえて、生徒が安心して宝塚大劇場の舞台に立ち、お客様にご観劇いただける環境が整うまでは、公演の再開は難しい状況と考えております」と説明している。
なお、宙組公演は東京宝塚劇場で11月25日~12月24日に予定されているが、現時点では実施の方向という。
雪組公演の中止理由については、「生徒の心身のコンディションを最優先に対応」と同ホームページに記し、11月24日以降の公演実施については、11月17日に同ホームページで案内するという。
さらに、梅田芸術劇場メインホール(大阪市北区)で2019年以来、4年ぶりの開催となった『タカラヅカスペシャル2023 Open the Future ~未来へ~』(12月21、22日)についても開催を見送る。
歌劇団は、「宝塚大劇場での公演を安全に再開する体制を整え、各組で予定されている公演を着実に実施していくことに注力するため」としており、ファンに向けて「心待ちにされていたお客様には大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます」とコメントしている。