兵庫県の外郭団体「兵庫県道路公社」（神戸市中央区）発注の播但連絡道路修繕工事をめぐる官製談合事件で、業者側から複数の飲食接待を受けたとして、兵庫県警は21日、収賄容疑で職員の男A（38）を再逮捕した。
また贈賄容疑で、建設会社（兵庫県朝来市）取締役の男B（40）と、その下請け会社（神戸市中央区）取締役の男C（49）、社員の男D（67）も再逮捕した。4人はいずれも22日までに追送検された。
職員は兵庫県道路公社・ 播但連絡道路管理事務所（同県福崎町）の保全課主査。県土木課から出向していた。
Aは2023年4月～6月、播但連絡道路の耐震補強修繕工事の一般競争入札で便宜を図った見返りに、建設会社側から約70万円相当の接待を受けた疑いが持たれている。
捜査関係者によると、Aへの接待は複数回とみられ、大阪・北新地などの高級クラブやホテルなどで受けたとみられる。
兵庫県警は4人の認否を明らかにしていないが、 いずれも9月30日に官製談合防止法違反、競売入札妨害などの容疑で逮捕されていた。
播但連絡道路は兵庫県道路公社が管理している一般有料道路で、兵庫県姫路市と朝来市を結ぶ。総距離は65.1キロ。
兵庫県警によると、2023年4月に行われた入札に計6社が参加（うち1社は辞退）。この建設会社を含む特別共同企業体（JV）は、 入札時にこれを下回ると失格となる入札金額の下限、最低制限価格と同額の9億3970万円で落札していた。
