コロナ禍経て需要伸びる「入退室数管理システム」 獣害忌避機器に関わる実証実験ヒントに開発した企業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

コロナ禍経て需要伸びる「入退室数管理システム」 獣害忌避機器に関わる実証実験ヒントに開発した企業

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 世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。

 今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第19回は、電子機器の製造・販売を行うイーマキーナ株式会社(神戸市灘区)。

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 イーマキーナ株式会社は、超音波で害獣を追い払うIoT対応機器「エバジー」を主力にしている。また、高輝度LED「エバジークロウ」でカラスを撃退する装置も取り扱っており、近々屋外用の害獣忌避装置の発売も予定しているという。

超音波害獣忌避装置「エバジー」
超音波害獣忌避装置「エバジー」
エバジーを取り付けたところ
エバジーを取り付けたところ

カラズを撃退する「エバジークロウ」
カラズを撃退する「エバジークロウ」
「エバジークロウ」使用例
「エバジークロウ」使用例

 そうした害獣対策製品を開発するにあたって実施しているのが、檻の中に動物が何頭入ったかを確認した上で檻を閉める実証実験。これが、新規商品のヒントとなったそう。「人にも使えるのではないかということで、近年では人の数を数える機械を製造しています」と、代表取締役の藤井誠さんは当時を振り返りながら説明した。

 開発された入退室数管理システム「エネックスカウンター」は、機械の前を人が通ることで光電センサーが遮られた際に、信号としてコンピューターに送る仕組み。2つ付いているセンサーのどちらが遮られたかによって、入室方向と退室方向を判断し、入室・退室それぞれの人数をカウントする。このシステムを用いれば、現在の滞在数を瞬時に把握することができる。

入退室数管理システム「エネックスカウンター」
入退室数管理システム「エネックスカウンター」
「エネックスカウンター」設置例
「エネックスカウンター」設置例

 藤井さんによると同システムは、既に水族館や博物館、図書館などで使われているそう。さらに、コロナ禍を経て、施設への来場者の把握を必要とする企業が増えたことから、製品の需要は伸びているという。今回のビジネスメッセの入り口にも設置され、来場者数の管理に寄与していた。

イーマキーナ株式会社の代表取締役、藤井誠さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏
イーマキーナ株式会社の代表取締役、藤井誠さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年10月11日放送回より
※記事に記載の回数は放送順です。記事の公開は順番が前後する場合があります。

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