ある日、『バズろぅ!』調査隊から「ちりめんじゃこを食べようとしたら、細長い”けったい”な魚が入ってたんやけど」というメッセージが寄せられました。
メッセージをよく読んでみると、どうやら、ちりめんじゃこ(イワシ類の稚魚を乾燥させたもの)の中に時折混じっている、通称「チリメンモンスター」のことを言っている様子。
なんでも、タコやイカ、カニ、エビなどの見た目で違いがわかるような生き物ではなく、えらく細長い姿をしているのだとか。調査隊員によると、「もしかしたら、人魚伝説の始まりともいわれている神秘的な深海魚『リュウグウノツカイ』の稚魚では!?」というのです。
早速、送られてきた写真を見てみました。乾燥させた状態のため本来の形とは少し変わってしまっているものの、確かにその姿は細長く、頭のあたりには“ツノ”のようにも見える突起物が。リュウグウノツカイの頭部には細長く伸びるヒレがあることから、共通点はばっちり。可能性アリアリです。
よし、こんなときにはあの人や! 魚にまつわる疑問や謎にはっきりズバッと答えてくれる、桂浜水族館(高知県高知市)の飼育部長・大鹿達弥さんに聞いてみました。
「リュウグウノツカイは深海魚やけど、稚魚は浅瀬でただようこともあるからなあ……。だから、ちりめんじゃこに混じっている可能性もなくもないなあ……」
なんとも、期待を持てそうな回答が! 「これはもしかして、あるぞ!?」と、心おどらせながらチリメンモンスターの写真を送ってみたところ、すぐに返事が返ってきました!
「これ、タチウオやわ。タチウオの稚魚や」
なんと、リュウグウノツカイではないとのこと。期待をしていただけに、残念がるよりも先に「じゃあ! 頭のあたりにあるツノのようなヒレのようなものは何なんですか!?」と食い下がります。
果たして、大鹿さんの返答は!?