兵庫県の南東部に位置するエリアにある川西市は、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市とともに兵庫県の北摂地域を構成しています。南部は、利便性の高い交通環境の市街地である一方、北部は「にほんの里100選」に選ばれた黒川の里山や清和源氏の発祥の地として、豊かな自然や歴史的文化も持ち合わせています。
今回はそんな川西市の“秋の魅力”について、川西市文化・観光・スポーツ課の辛嶋杏菜さんに聞きました。
市内最北部に位置し、にほんの里100選にも選ばれた豊かな自然が残る川西市黒川。この里山のふもと「黒川ダリア園」では、今ちょうど満開を迎えています。毎年色や形もさまざまな種類のダリアが咲き乱れるなか、辛嶋によると、今年は350品種、900株が咲いているそうです。
また、黒川地区ではこれからの季節、パッチワーク状の紅葉がおすすめとのこと。同地区は川西市の最北端に位置。菊の花のような形の切り口が特徴の炭「菊炭」の産地です。原料となる枝を育てるために森を区分けして、毎年順番に伐採していくため、伐採時期の異なる木々が点在し、特徴的なパッチワーク状の景観が見られるのです。
長い間かけて人の手が入り続けた黒川地区の里山は、その特異性や歴史性などから、日本一の里山と言われます。
そんな黒川地区で、今年の秋にぜひ訪れて欲しいというのが「妙見の森ケーブル・リフト」です。じつは、このリフトは12月3日で営業を終了することが決まっています。妙見の森ケーブルは、1925(大正14)年に能勢妙見山への参詣する手段として開業したものですが、利用者の減少などから、園内の施設やリフトなどとあわせて惜しまれつつ廃止されることが決まりました。
ケーブルの黒川駅から約5分で到着する山上の妙見の森には、紅葉はもちろん、リフトやバーベキューテラス、足湯など秋の自然を感じられる施設があります。辛嶋さんは、「(ケーブル・リフトの廃止は)とても寂しいですが、営業終了まであと約1か月ありますので、ぜひ皆さん秋の自然を満喫しにお越しください」と話しました。
※ラジオ関西『Clip月曜日』2023年10月30日放送回より
■「ひょうご北摂魅力いっぱいフェア」
日時:2023年11月3日(金・祝)11時00分~19時00分、4日(土曜日)10時00分~18時00分
場所:ディアモール大阪「ディーズスクエア」B1「ディアモール大阪(地下街)」内 円形広場