兵庫県高校駅伝競走大会(男子第78回、女子第40回)は5日、丹波篠山市で行われ、女子は須磨学園が2年ぶり25回目の優勝を果たしました。
大会には、7つの地区から勝ち上がった30校が参加(※龍野北はインフルエンザで2人出られなくなったためオープン参加扱いに)。大正ロマン館前をスタート、篠山鳳鳴高校グラウンドをゴールとする5区間、21.0975 kmで争われました。
男子と同じく、この時期では異例の暑さとの戦いになったレース。1区で園田に先手を許した須磨学園でしたが、13秒差の2位でたすきを受けた2区のキャプテン・関本遥選手(3年)が区間賞の走りで逆転し、首位に躍り出ます。3区では前回大会でアンカーを務めていた生田翠選手(3年)が昨年の悔しさを晴らす走りでリードを保つと、4区と5区も区間賞を獲得。宿敵・西脇工に1分1秒の差をつけて、1時間11分32秒のタイムでゴールテープを切り、前回大会の雪辱を果たしました。
2位には西脇工、3位には序盤戦で奮闘した園田が入りました。その3校のほか、4位・龍野、5位・加古川東、6位・小野、7位・東播磨、8位・姫路西、9位・県立西宮と、淡路地区トップの津名(14位)の計10校が、11月26日に淡路島で行われる近畿大会に出場することが決まりました。
レース後、優勝した須磨学園の濱本憲秀監督は、ラジオ関西の中継で、次のように述べました。
――昨年の悔しさを乗り越えての優勝。レースを振り返った感想について。
【濱本監督】 昨年、つらい思いをした現2、3年生の気持ちを考えると、結果はどうあれ、こみ上げてくるものがあります。私以上に選手たちが努力した。非常に感動しております。
――序盤、園田との競り合いについて。
【濱本監督】 駅伝なので何が起こるかわからない。そのあたりは、ハラハラドキドキよりは、勉強になった試合でした。
――暑さ対策について。
【濱本監督】 ちょうど金曜日が休日で、レースを想定した時間帯での練習も、そういったところも特に先週からは意識しながら、暑さ対策は考えて指導してきたつもりです。
――選手の走りの満足度について。
【濱本監督】 無事たすきをつなぎ終えてくれたので。
――今回のタイムについて。暑さも影響したと思うが。
【濱本監督】 結果論の話なので、今日の結果には満足せざるを得ないかなと。でも、次の過程を目指すならば、1分、2分も上を目指さないと。そういうところは今後にいかしたい。
――全国大会に向けて。
【濱本監督】 このチームをスタートして、キャプテン関本のもと、応援される方々もおり、チームが団結して、今があります。これからはいろんなミスがないよう、そういった部分を詰めて、いつまでも感謝の気持ちを忘れず、私も生徒への感謝の気持ちを忘れず接していけたらなと思います。そこで見える目標をしっかりと追いかけていけたらなと思います。
――選手にはこのあと、どんな声をかけるのか?
【濱本監督】 「ごくろうさま、また頑張りましょう」と言います。