“焼肉のたれ自販機”で知られる神戸の精肉店 苦肉の策で始めたランチ限定店が和牛の韓国料理で人気に | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“焼肉のたれ自販機”で知られる神戸の精肉店 苦肉の策で始めたランチ限定店が和牛の韓国料理で人気に

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 兵庫県神戸市で1966(昭和41)年から営業を続ける「平沼商店」(長田区)。昔ながらの精肉店として和牛やホルモンを販売しているほか、夜は焼肉店として営業しており、店の前に“焼肉のタレの自販機”を設置していることでも知られています。2021年には、コロナ禍による苦肉の策として、ランチのみ営業する姉妹店をオープン。この店が人気店に成長しました。店オープンのいきさつや評判について、平沼商店の2代目店主・平沼謹郎さんに詳しく聞きました。

平沼商店の店頭に設置された焼肉のタレの自動販売機
平沼商店の店頭に設置された焼肉のタレの自動販売機(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)
平沼商店の姉妹店「シッタン‼︎ 焼肉ホルモン平沼商店」
平沼商店の姉妹店「シッタン‼︎ 焼肉ホルモン平沼商店」(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)

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 2年前に開業した姉妹店「シッタン‼︎ 焼肉ホルモン平沼商店」は、ランチ限定の韓国料理店です。神戸市中央卸売西部市場から仕入れた、新鮮な大ぶりの和牛テールが入った「テールスープ」や、あさりとニラ、卵を使った韓国の麺料理「カルグクス」などがメニューに並びます。特にテールスープは、ホロホロになるまで煮込んだ肉と和牛の脂の旨みが評判の看板メニューだといいます。平沼さんによるとテールは1日に5頭分ほど仕入れているそうで、「和牛のテールをこれだけ提供できる店は珍しいんです」と、平沼さんは胸を張ります。

「テールスープ」(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)
「テールスープ」(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)
カルグクス定食(税込800円)
カルグクス定食(税込800円)(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)

 平沼商店が、ランチ限定の店を始めた理由はコロナ禍にあったといいます。

 2020年以降、猛威を振るった新型コロナウイルス。平沼商店もその影響を受け、夜間営業の焼肉店を休業しました。それでも市場には毎日顔を出し、取引先からできる限り一定の仕入れを引き受けてきた平沼さんでしたが、やがて溜まり始めた在庫に悩むようになりました。そこで、在庫として抱えていた和牛を活用し、肉を堪能できる店を始める決断をしたのだそうです。

 新店は、本店のすぐそばに開店。精肉店で販売する新鮮な和牛を使ったテールスープや、自家製の焼き肉のタレを使用した和牛カルビ丼など、本場さながらの韓国料理のランチを提供し始めました。店名の「シッタン」とは、韓国語で“食堂”の意味。和牛にこだわった食堂は、ほどなく地元の評判を呼びました。

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和牛カルビ丼(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)

 平沼さんによると、目指すのは「地元の人にも遠方の人にも愛される、わざわざ訪れたくなる店」。焼肉店も営業を再開した中、シッタンには地元の若者やビジネスパーソン、女性の一人客まで、多くの人がランチを求めて訪れています。

※ラジオ関西『Clip火曜日』より

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