兵庫県南東部に位置する宝塚市。宝塚歌劇や宝塚温泉などを有し、「歌劇と温泉のまち」として知られる観光都市で、伊丹市、川西市、三田市、猪名川町とともに、兵庫県の北摂地域を構成する魅力的なエリアとしても知られています。宝塚市の“秋の魅力”について、宝塚市観光企画課の本荘さんにききました。
宝塚市の秋といえば、市の天然記念物にも指定されている樹齢推定400年のイチョウの木が知られています。清荒神清澄寺の山門を抜けてすぐの場所にたたずむ2本の大きなイチョウは、例年11月中旬に黄色く色づき、見頃を迎えるといいます。この時期には、美しいイチョウの様子を写真におさめようと市内外から訪れる人が多く、境内も賑わうそうです。
また、11月2日から5日にかけては、全国のコーヒー店が集まる「ジャパンコーヒーフェスティバル」が開催されました。実は宝塚市は、日本最古のコーヒーチェーン「カフェパウリスタ」があったとされるなど、コーヒー文化と縁が深い街。今年は、宝塚市とゆかりのある漫画家・手塚治虫氏の代表作の一つ『ブラック・ジャック』の連載50周年を記念し、作中に登場するコーヒーを各出店者が再現しての飲み比べをテーマに展開されました。
そんな宝塚市のこの秋のおすすめとして本荘さんが紹介したのが、同市内にあるパティスリー・マグノリアのクッキー缶「宝塚すみれクッキー」です。宝塚産のエディブルフラワー(食用花)を用いた商品を開発する宝塚の地域ブランド「華野彩(はなのいろどり)」の第一号商品として誕生しました。
クッキーは、宝塚産の食用すみれのドライフラワーやすみれのデザインをあしらったアイシングクッキーと、宝塚歌劇団5組をイメージした5種類のバタークッキー。バタークッキーはそれぞれ宇治抹茶やビーツなどの自然素材で色付けされているそうです。
さらにオリジナルのビジュー缶は、宝塚歌劇の大階段の中央に羽根を背負って立つスターをイメージした赤い宝石が、その両脇にはすみれの花のモチーフや淡いすみれ色の宝石が立体的に描かれているという、こだわりの一品です。クッキーや缶の見た目のかわいらしさもあり「目にもごちそう」と評判だそうで、SNSでも話題になっているといいます。
本荘さんは「歌劇や温泉など、その魅力が全国的にも知られている宝塚市ですが、まだ知られていない魅力もたくさんあります。ぜひ、実際に訪れて体験していただきたいです」と語りました。
※ラジオ関西『Clip火曜日』2023年10月31日放送回より