パビリオンの屋上には、幾何学的な模様の花壇をしつらえたイタリア風の庭園を整備する。レストランやカフェを併設、美しい庭園を眺めることができる。
■イタリア、万博史上初「バチカン市国」のゾーンも
イタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏は、▼人口減少と高齢化、▼伝統と職人技の継承、▼農村の過疎化、▼自然災害の甚大な被害、▼深刻な資源不足 を日本とイタリアが抱える課題の共通点として挙げた。こうした課題解決のために、パビリオン展示は『宇宙』、『街と社会・都市計画』、『人間・医学・ライフサイエンス・ロボット工学・食育など』3つのエリアに分類するという。
さらにローマ教皇庁の協力を得て、ローマ市内にある世界で一番小さな国家「バチカン市国」のゾーンも設ける。イタリアパビリオンとしては万博史上初となる。
「“アート”を幅広く解釈するならば、美術・芸術・技術に分けることができる」と話すヴァッター二氏は、イタリアンスタイルの合理的なデザインをベースにしたいとし、「デザインこそが、展示するさまざまなテーマをつなぐ」と強調した。劇場もあり、オペラやコンサートも披露する。
この日、イタリアパビリオンでは、イタリアとの縁が深いデザイナー・コシノジュンコ氏、彫刻家・新宮晋氏、八木雄三氏(八木通商社長)らイタリアとの縁が深い5人をアンバサダーに任命したと発表した。
■イタリアパビリオン・プロモーション動画 ※画像提供 2025年大阪・関西万博イタリア政府代表事務局
在大阪イタリア総領事館・オフィシャルサイト