推しのアクリルスタンドをお守り代わりに持ち歩いたり、ぬいぐるみを鞄につけるなど、常にさまざまな推し方が誕生する「推し活文化」。最近はそのような推しのグッズと写真撮影することが定番になってきました。推しの魅力をよりよく見せるためには、背景装飾のこだわりもかかせません。
プラスチック製品メーカー『山田化学株式会社』では、推しの撮影背景に使えそうな“リアルミニチュアオブジェ”を販売。SNSでは「推しと写真撮影したい」「リアルすぎてかわいい」など、さまざまな意見が交わされています。同社担当者に商品の魅力について話を聞きました。
☆☆☆☆
――ミニチュアシリーズ開発のきっかけを教えてください。
元々はブリキ缶の入れ物を開発したことがきっかけです。ブリキ缶といっても、港でよく見る「貨物コンテナ」をモチーフにした“リアルな入れ物”でした。こちらが好評だったため、ミニチュア好きな社員とさまざまな商品開発をすることになりました。
――購入者の反応はどうですか?
ブリキ缶は「JR貨物」のコンテナなのですが「リアルすぎる」と多数声が寄せられました。ほかにも実際の1/12サイズで作られたミニチュアシリーズが人気です。バス停、ガードレール、リビング系など、少しニッチでリアルなものが多いですね。SNSの反響を見ていると、20〜40代のプラモデルや、キャラクター好きな人など、推し活をする層が手にとってくださっているようです。主に100円均一ショップで展開しており「このクオリティが100円で手に入るのは嬉しい」と言われています。
――リアルなミニチュアを作り出すヒントはどこから得ているのでしょうか。
外を歩いてよく観察していますね。例えば「教室なら机と椅子がいるよね」など、設定したシチュエーションになにがあるのかをイマジネーションしています。もちろんコスト面も考慮しないといけないのですが、まずは日常的に周囲を観察するのが癖になっています。「どんなものをミニサイズにしたら可愛いかな〜」なんて、ホームセンターへ視察に行くことも(笑)。