播州織・三木金物・豊岡鞄…旧五国の職人技が光る150点展示 兵庫津ミュージアム「ひょうごの匠展」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

播州織・三木金物・豊岡鞄…旧五国の職人技が光る150点展示 兵庫津ミュージアム「ひょうごの匠展」

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 兵庫県の旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)の地場産品や工芸品を紹介する企画展「ひょうごの匠展―来て・見て・感じて ひょうごフィールドパビリオン―」が県立兵庫津ミュージアム(神戸市兵庫区)で開かれている。2024年1月8日(月)まで。

展示の様子

 展示されているのは、あらかじめ染め上げた糸で生地を織る「先染め」が特徴的な「播州織」(主な産地:西脇市、多可町)、のこぎりなどの刃物類が国の伝統的工芸品に指定されている「三木金物」(同:三木市)、川に自生するコリヤナギを原料に編んだかごから始まった「豊岡杞柳(きりゅう)細工」(豊岡市)、杞柳細工をルーツに同市で生まれた「豊岡鞄(かばん)」、そろばんの国内シェア7割を占める「播州そろばん」(主な産地:小野市)など。兵庫県各地の職人技が光る逸品約150点とともに、作り手の言葉なども盛り込んだ説明パネルが並んでいる。ほかに「丹波立杭焼」(丹波篠山市)、「淡路瓦」(南あわじ市)、「レコード針」(新温泉町)なども紹介。

播州織
三木金物
豊岡鞄(かばん)
レコード針
播州そろばん

 また別室では、「大丸神戸店のあゆみ」のコーナーも。「大丸呉服店」時代からのロゴや貴重な写真パネル、カタログなどを見ることができる。

 展示を担当した大西京子副館長は「さまざまな地場産品を見て興味を持ってもらい、それらが生まれた地へ実際に足を運んでみてほしい」と話している。

 会期中、多彩な関連イベントが開かれる。23日(木・祝)、「金物のまち」三木市の職人が刃物約3300本を使って全長5.5メートルの「金物鷲(わし)」を制作するライブパフォーマンスを披露。26日(日)と12月17日(日)は、レコード針の聞き比べ試聴会を開催する(持参したレコードの試聴も可)。12月2日(土)、3日(日)は、「ひょうご五国 交通 いま むかし」をテーマとした兵庫県内の鉄道ジオラマが登場、同16日(土)には、大丸神戸店の松原亜希子店長らによる「兵庫・神戸の文化と“まち”の魅力」と題したトークイベントも行われる(参加希望者は要事前申し込み)。

 問い合わせは同ミュージアム、電話078-651-1868。

◆企画展「ひょうごの匠展―来て・見て・感じて ひょうごフィールドパビリオン―」
会期 2023年11月11日(土)~2024年1月8日(月・祝)
会場 兵庫県立兵庫津ミュージアム 〒652-0844 神戸市兵庫区中之島2-2-1
観覧時間 9:30~17:00(開館は9:00。最終入館は16:30まで)
休館日 月曜(祝休日の場合は翌日)、12月31日と1月1日
入館料 大人800円、大学生600円、70歳以上400円、高校生以下無料
問い合わせ 同ミュージアム、電話078-651-1868

兵庫県立兵庫津ミュージアム 公式HP

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