ポーランドのエリザ・シバク政府副代表は15日、ラジオ関西の取材に対し、パビリオンの個性を重んじたうえで建設会社を選定したいが、難航しているという。
ポーランドパビリオンは、木材を使用した“らせん状”の形状が特徴。複雑な構造で、建設には一定の期間が必要だ。
エリザ氏は「デザイナーもプライドを持って、万博という大舞台での表現に力を注いでいる。建築資材や人件費の高騰を考えると、デザインの見直しやコストダウン、さらにデザイナーとの契約条件にも影響する」と苦しい胸の内を明かした。
仮に2023年中に着工した場合でも、開幕までは1年半を切っている。「建設業者は、1年半なら何とか(着工できる)、と話すが、残り1年となると、とうてい間に合わずデザインを見直すしかない。どこまで折り合いがつくのか心配だ」と話す。
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博覧会協会は、海外パビリオン建設に向けて、各国の相談を一括で受け付ける支援策を講じる「ワンストップショップ」を14、15の両日開いた。各国の担当者は万博に向けての準備で必要となる手続きや課題について、企業や行政に問い合わせた。
博覧会協会によると、相談は556人から658件あり(延べ451か国の計算)、国内の内装業者、通信業者、金融機関など71社がブースを設け、パビリオン出展のための工事の相談や、参加国の関係者が開催期間中に大阪に滞在するために必要な手続きについて相談した。