サッカー・J1のヴィッセル神戸は21日、報道陣に練習を公開しました。
午前10時から約1時間少しにわたって行われた全体練習では、好天のもと、J1得点ランキングトップ(22得点)に立つFW大迫勇也選手をはじめとするヴィッセルの選手たちが軽快な動きを見せていました。また、けがで長期離脱を強いられ、10月に全体練習へ部分合流していたDF菊池流帆選手も、すべての練習で元気な姿を披露していました。
シーズンが大詰めを迎えているJ1リーグ戦で、ヴィッセルは現在、勝点65で首位。残り2試合で2勝すれば、自力で悲願のJ1初制覇を達成できるところまでやってきました。また、今週24日に試合を行う2位横浜F・マリノス(勝点63)が引き分けか負けの結果に終わった場合、ヴィッセルは25日の今シーズンホームゲーム最終戦(vs名古屋グランパス)で勝利すれば、その時点で優勝が決まります。
25日は、J1第28節セレッソ大阪戦(9月23日)以来、約2か月ぶりの神戸でのホームゲーム。その名古屋戦のチケットはすでに全席販売予定枚数終了となっており、サポーターの期待の高さがうかがえます。
クライマックスにやってきた大一番に向けて、報道陣に対応したFW武藤嘉紀選手は「(今シーズンホームの)最後(の試合)に素晴らしい雰囲気を作ってくださると思うし、ホームのサポーターの前で決して負けることはできない。これだけ盛り上げてくださる神戸のファン・サポーターの前でしっかり勝点3を積み上げて、素晴らしい、気持ちのこもったプレーができればと思う」と意気込みを述べていました。
また、同じくメディア対応したDF初瀬亮選手は、「(これまでと)やることは何も変わらない。自分たちがシーズンを通してやってきたものをすべて出すつもりであり、(次の試合も)それを出すべき場所。浦和戦が終わってから、いい準備はできたし、全力で戦うだけ。ホームの後押しをもらって勝利できれば」とこちらもホーム最終戦での勝利に向けて、気合いのコメント。
「2位で終わっても意味はない。やっぱり一番をとってシーズンを終えたい思いは、チーム、スタッフ、サポーター、(ヴィッセルに関わる)全員が思っていること。ピッチに立つ選手は気持ちを前面に出して勝利を目指していきたい」と、今シーズン試合に出続けているクリムゾンレッドの19番は、チームを代表して優勝への思いの強さを語っていました。