「日常生活に相撲の動きを」 健康づくりに意欲的な元大相撲力士が語る、相撲の現状と業界の未来 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「日常生活に相撲の動きを」 健康づくりに意欲的な元大相撲力士が語る、相撲の現状と業界の未来

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 相撲独自の動きをいかした健康づくりの様子や、相撲の魅力、業界の今後について、元大相撲力士がラジオ番組で語りました。

元大相撲力士の大岩戸義之さん(写真右)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同左)

 山形県鶴岡市出身、元大相撲力士の大岩戸義之さんは、現役時代「上林」→「大岩戸」のしこ名で活躍。突き・押しを得意とし、2004(平成16)年3月場所で初土俵、2005(平成17)年5月場所で新十両に昇進、2013(平成25)年3月場所で新入幕を経験します。最高位は前頭16枚目で、2018(平成30)年5月場所をもって現役を引退しました。

 その後は、塵手水(ちりちょうず)や四股など相撲独自の動きをいかした健康づくりに着手。介護施設や老人ホームなどを訪問して、レクリエーションを通して交流するなど、普及活動に力を入れています。

 四股など、足腰を刺激する相撲の動きには「体を元気にする作用がある」と、大岩戸さん。「現代人は足腰を使う習慣が減っていて、イスに座る時間が長くなっている」ことを踏まえて、「鍛えるというよりは(足腰を)使っている感覚」で機能させることが大切だといいます。

 また、大岩戸さんは、日本語には身体を用いた言葉が多いことについても触れ、下半身の重要性を説きます。

「腰を据(す)える」「腹を決める」など、かつては下半身を中心とした言葉を使ってきたのに対し、「現在は『腹が立つ』が『ムカつく』に変わり、『頭にくる』と変化。言葉に体のクセが出ている」と分析。「重心が上にあがると、人はバランスを崩してしまう。腹を決めれば、腹が立つこともなく胸や頭にくることもない」と、腹回りの下半身に重心を置く大切さを語っていました。

 一方、日本の国技で、伝統文化でもある相撲には、所作など「日本」を感じるシーンも多くあり、大岩戸さんも「ほかのスポーツとの違いはガッツポーズがないこと。淡々とこなす所作もあり、塩を巻くことなど、その一つひとつに意味合いがある」とコメント。

 1500年以上にもなる長い歴史のなかで確立されてきた伝統が数多く存在しますが、現在では「試合の時間が決まっているから、そういった所作も減ってきているのが現状。時間を短くしようという感じが否めない」と、複雑な胸中も吐露していました。

 現在、相撲人口は減少傾向。そういった現状をうけ、大相撲への入門希望者が受験する「新弟子検査」についての規則を一部変更するなど、力士になるための門戸を広げるための対策が行われているそうです。

 大岩戸さんも「過去には親方がスカウトを行っていたほか、希望者も訪れていたが、今は志望する人が少ないため人が欲しくて仕方がない」と、切実な思いを明かしました。

「相撲を広め、良さや神秘性な部分も紹介して、日常生活に相撲の動きをいかしていただけたらなと。その延長でお相撲さんが増えれば」と今後の目標を語る、大岩戸さん。「“今後どんどん危機的な状況になるのではないか”と予想されているので、それが外れてほしい」「絶やしてはいけないし、続けていきたい」と、相撲界の未来について語りました。

元大相撲力士の大岩戸義之さん(写真中央)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同右)と田中大貴(同左)

※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2023年11月11日放送回より


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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティーを務める。


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