女子バレーボール・Vリーグ2部(V2女子)のヴィクトリーナ姫路。再起をかけて戦う「2023-24 V.LEAGUE DIVISION2」では、ここまで開幕6連勝と好調です。
兵庫県たつの市の、たつの市立龍野体育館で開幕シリーズを迎えたヴィクトリーナ。10月28日の大野石油広島オイラーズ戦、翌29日のリガーレ仙台戦を、どちらも3-0のストレートで勝利し、勢いに乗ります。すると、11月の戦いもフォレストリーヴズ熊本、GSS東京サンビームズ、群馬グリーンウイングス、ブレス浜松といった相手にいずれも3-0のストレート勝ち。ここまで1セットも落とさず、単独首位に立っています。
今シーズンから加わった井上愛里沙選手や、昨シーズンから在籍している宮部藍梨選手といったW杯バレーでも活躍した女子日本代表勢や、新戦力のタイ代表チャッチュオン・モクシー選手らをはじめ、V1にいても遜色ないようなタレント陣が早速躍動しているヴィクトリーナ。田中咲希選手、櫻井美樹選手といった長らくチームを支える選手たちも力を発揮すれば、若手の伊藤麻緒選手らの奮闘も光っています。経験豊富な元オランダ女子代表監督のアヴィタル・セリンジャー氏のもと、6試合で21選手が出場するなど、メンバーをフル活用して結果を出しているのも特長的。チームの総力でも他を圧倒しています。
元日本代表セッターの竹下佳江氏は、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、ヴィクトリーナのメンバーについて「もったいない。強いんですよ。このメンバーで、この力強さを、V1で見たかった」と素直な思いを吐露。一方で、「このメンバーでの、今後の戦術がとても楽しみになった」とコメントしていました。
11月26日からV2は2巡目となる戦いがスタートします。「すべて勝つ」というアヴィタル・セリンジャー監督の宣言通り、ここまで勝ち続けているヴィクトリーナですが、竹下氏は「勝利を重ねているときこそ、油断できないし、そもそも、油断する選手は絶対にいない」と、選手心理を代弁していました。なお、26日は長野県軽井沢町の軽井沢風越公園総合体育館でGSS東京サンビームズ戦に臨みます。
11月は熊本、広島、静岡、長野と、各地を転戦しているヴィクトリーナ。次のホームゲームは、12月23日と24日。今シーズン初めて、地元・姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館での試合が予定されています。また、それまでのV2リーグ戦約1か月間の中断期間中には、皇后杯全日本バレーボール選手権大会も予定。4年連続6回目の出場となるヴィクトリーナは、12月8日に東海大学と対戦。勝ち上がれば、9日にV1の埼玉上尾メディックスと顔を合わせることが決まっています。この大会でV1勢に割って入り、上位進出なるか、ヴィクトリーナの今後の戦いに注目が高まります。
※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』より