宝塚大劇場、2か月ぶりに公演再開「時代を読み、変わる潮目に」ファンの思い切実 劇団員転落死受け | ラジトピ ラジオ関西トピックス

宝塚大劇場、2か月ぶりに公演再開「時代を読み、変わる潮目に」ファンの思い切実 劇団員転落死受け

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 宝塚歌劇団の劇団員の女性(25)が9月に急死した問題で、 10月1日から休演していた歌劇団の 本拠地・宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)での公演が12月1日、2か月ぶりに再開された。

2か月ぶりに再開した宝塚大劇場<2023年12月1日午後 兵庫県宝塚市>

 再開したのは雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』、『FROZEN HOLIDAY』。本来は11月10日が初日だった。

 訪れたファンからは、「公演が再開されても、(問題を)このまま終わりにせず、変えるべきところは変えてほしい」などと声が上がった。

 このファンは宝塚市内に住む70代の女性。17、8歳ごろから大劇場でさまざまな舞台を観て、もう60年になる。「時代を見る目が曇っていたのかもしれない」と話した。
 すでにベテランクラスだった春日野八千代さん、1970年代に一世を風靡した「ベルサイユのばら」では汀夏子さん、安奈淳さん、鳳蘭さんらの姿が忘れられないという。

 女性は「こうした舞台で演じる厳しさは十分わかっているし、私も学生時代に演劇に携わったことがあるから、一定の理解はしていたつもり。しかし、今の時代、若い世代の方々の心が繊細になっている。ただ厳しいだけでは通用しない時代、あり方を変える“潮目”なのかも知れない。
 もし、亡くなられた女性が自ら命を絶たれたのなら、女性に対する”救いの手”を差し伸べるべきだっただろうし、本気で指導や演出の方法を考え直すべき。そして何よりも、真相を明らかにしてほしい。そのうえで新しい宝塚歌劇を作ってほしい」と話した。

訪れた多くのファンは真相究明と体質の改善を望んでいる
2024年、宝塚歌劇団は創立110周年を迎える

 女性は9月30日、宝塚市内のマンション敷地内で亡くなった。自殺とみられる。遺族側は11月10日、過労死問題に詳しい川人博弁護士(東京弁護士会)が代理人として会見し、歌劇団と運営する阪急電鉄に謝罪と補償を求めた。

 歌劇団も同月14日に会見し、長時間の活動などによる心理的負荷を認めた独自の調査報告書を公表、謝罪したが、いじめやパワハラは「確認できなかった」とした。  
11月22日には西宮労働基準監督署が立ち入り調査。ずさんな労務管理が常態化していた可能性もあるとみられる。

会見する村上裕爾・宝塚歌劇団新理事長(一番右)<2023年11月14日 兵庫県宝塚市 ※当時は専務理事>

 12月1日、宝塚歌劇団の理事長に村上浩爾氏(歌劇団専務理事・阪急電鉄取締役)が就任し、宝塚音楽学校の理事長も兼任する。
 歌劇団を運営する阪急電鉄は、今後外部の弁護士や専門家の意見を取り入れる第三者委員会を立ち上げ、組織風土改革を進める方針で、村上氏を歌劇団と音楽学校双方の理事長に充てて組織を一体化させ、改革を進めるねらいがあるとみられる。

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