ゴルフアカデミーの代表が女子プロゴルファーを育てる難しさについて、ラジオ番組で明かしました。
「HANA GOLF ACADEMY」(ハナゴルフアカデミー、兵庫県尼崎市)の代表取締役であり、プロゴルフコーチの花ヶ崎光広さん。プロの試合でキャディーとして活躍するとともに、これまで数多くのプロゴルファーを育成してきました。
「ゴルフ人口は増えてきた。今、スクールに来ている(一般の)お客様は50~60代がメインだが、コロナ禍を経て20~30代の若年層も一気に増えている」と花ヶ崎さん。若い女子プロゴルファーの活躍も、その人気を後押ししていると言います。
一方、自身のアカデミーからプロを輩出する感覚について「我が子を育て上げた感覚」と語りますが、「ただ最終目標はそこ(プロの輩出)ではなく、ツアー優勝を目指したい」と、目指すはトップ。ただし、女子プロゴルファーについては「プロテストがかなり狭き門」と現状を明かします。
それでも、今年、同アカデミーから久々に中野恵里花選手(23)がプロテストに合格。「小5からずっと面倒を見てきた。我が子のような気持ち。なかなかの苦労人」という秘蔵っ子のプロ入りに、花ヶ崎さんは熱い思いがこみ上げているようでした。
「男子の場合は毎年1人は必ずプロテストに合格するが、女子はプロテストに受かりにくいので(女子プロゴルファーの誕生は)すごくうれしかった。もちろんプロになってからが大変だが、今は(女子が)プロになるまでの過程も大変。昔はプロテストに受からなくても試合に出ることはできたが、今は女子の場合だとテストに受からないと試合に出られない」と、女子プロゴルフ界の競争の激化を実感する、花ヶ崎さん。
「今、女子はもう18歳でプロテストに受からないと活躍できない。常に生徒に言っているのは、高1の時点でプロレベルに達していないと絶対テストに受からないということ。男子の場合は高校まで野球をやっていても受かるが、女子はそれだと難しい」と現状をコメント。女子ゴルフ界のジュニア育成について、持論を述べていました。
花ヶ崎さんは今後について「世界に羽ばたく選手を育てるという会社理念を軸に頑張っている。世界ジュニアの優勝選手を輩出したことはあるが、プロで優勝させたことがないので、世界一のプロゴルファーを生み出していきたい」と抱負を述べました。また、「ゴルフがオリンピック競技になったのは大きい。金メダルは選手にとっては一生モノであり、金メダルを取らせたアカデミーというのも一生モノだと思うので、それを目指したい」と、五輪メダリスト育成という新たな野望も語っていました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年12月4日放送回より
■番組でのリクエスト曲
ゆず『栄光の架橋』
「今年、女子プロテストに合格したウチの女子生徒、中野恵里花(なかの・えりか)という選手を見ていたらこの曲が浮かびました」(花ヶ崎さん)