ほっこり、あったかい…「大根(だいこ)炊き」 関西に年末ムード告げる 京都・千本釈迦堂 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ほっこり、あったかい…「大根(だいこ)炊き」 関西に年末ムード告げる 京都・千本釈迦堂

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 京都市上京区の千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう 別名・大報恩寺)で、大釜で炊き上げた大根を食し、無病息災を願う「大根(だいこ)だき」が7~8日の2日間振る舞われた。

 関西で本格的に年の瀬を告げる冬の風物詩で、釈迦が悟りを開いた日を祝う法要「成道会(じょうどうえ)」にちなんだ伝統行事。

 千本釈迦堂は真言宗智山派の古刹。本堂(国宝)は1227(安貞元)年創建時のままで、京洛最古の建築とされている。

 千本釈迦堂では鎌倉時代、住職が大根に釈迦の名を梵字(ぼんじ)で書いて悪魔除けとしたのが始まりで、すべてに梵字を記し祈禱した大根を油揚げと共に直径約1メートルの大釜で煮込んだ約5千本分が、出汁によく染みた状態でもてなされた。

 兵庫県姫路市から訪れた50代の女性は、「ここ数日、気温が高めで日中は過ごしやすいが、大根炊きの温かさに心が染みる。ご祈祷していただいた大根を食べられるのはありがたい」と話した。

女性はモルドバから京都に移り住み3年 本堂で祈りを捧げる
「あーん、おいしい!」京都市内に住む3歳の男の子は祖父母が見守る中、母親が箸で小さく切った大根をほおばる<2023年12月8日午前 千本釈迦堂>

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年(2022年)まで3年続けて中止となっていた大根炊き。訪れる人の数はコロナ禍前の6割ほどだという。菊入諒如(きくいり・りょうにょ)住職は「1年間無事に暮らせたことに感謝し、また来年も健康で過ごせるように願って食べていただき、良い年を迎えてほしい」と話した。

成道会法要も営まれた 大根炊きのふるまいはこの法要にちなむ行事
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