こうも休みが多いと子どもは大喜びですが、共働きの親たちは大変。大きな選挙の直後も突如として祝日が“できる”ケースも多く、学校が休みになっても対応できるよう、ローカルの人たちは事前に子どもの預け先を決めたり仕事を休みにしたりして、備えるそうです。
そして、私にとって大きな驚きの1つが、12月25日のクリスマスも祝日になることです。マレーシアはイスラム教を国教とする国。長い歴史の中で敵対を繰り返してきたキリスト教の関連日も祝日にしてしまうなんて!!
10月末のハロウィーンが終わると、町は徐々にクリスマスモードに変わります。ショッピングセンターにはツリーが飾られ、イスラム教の象徴でもあるヒジャブ(スカーフ)を頭に覆った女性も、クリスマスソングに乗って商材を楽しそうに販売しています。
ローカルの友人に尋ねてみると、「生活の中でイスラム教という宗教は大きな軸になるけれど、休みを楽しみたいという気持ちは宗教に関係ない。自分たちはその日をお祝いしなくても、多宗教な国故に、他の宗教を受け入れることには慣れているのよ」と話してくれました。
これからは年末年始の休暇、年が明けて2月には旧正月があり、我が子たちの学校は8連休。4月上旬には、ラマダン明けの休暇はなんと9連休と大型連休が目白押しです。親にとっては試練の上半期となりそうですが、こんなにも祝日が多くゆっくりと過ごせるのは今だけだと思って、少しでも有意義に過ごせるように策を練りたいと思っています。
((取材・文=斉藤絵美)