宝塚歌劇、劇団員転落死 ヘアアイロン「わざとな気が…」母親にLINE 遺族側、15のパワハラ指摘 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

宝塚歌劇、劇団員転落死 ヘアアイロン「わざとな気が…」母親にLINE 遺族側、15のパワハラ指摘

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組に所属していた劇団員(25)が9月に転落死した問題で、遺族側の代理人弁護士が、歌劇団と運営する阪急電鉄などに提出した意見書を公表した。この意見書は12月5日に提出され、翌6日に受領された。

 遺族側は上級生らによる「15のパワーハラスメント行為」があったとしている。

 一方、歌劇団は11月14日、外部の弁護士9人による調査で、女性は長時間の活動などが重なったとして「強い心理的負荷がかかっていた可能性が否定できない。劇団員の才能と姿勢に依存してきた結果、心身ともに余裕を失う現況になっている」と結論付けた。しかし、「個人へのいじめやハラスメントは確認できなかった。社会通念に照らして、不当とはいえないと評価されている」とした。

宝塚大劇場

 この調査報告に納得できない遺族側は、歌劇団にパワハラを認めるよう求め、12月中に歌劇団との2回目の面談を予定している。

 代理人弁護士はこのほか、女性は亡くなる約1か月前、母親にLINE(ライン)で「今まで支えてくれてありがとう」などと伝えた内容も明らかにした。このほか、上級生に深夜まで叱責され「まだかえれん(帰れない)」と訴えたという。

 遺族側は2021年8月、上級生にヘアアイロンで額にやけどを負わされたと主張している。この時女性は「わざとな気がする」「ちゃいろ(茶色)になってる」「さいあく(最悪)」などと記しているという。

 これを受け歌劇団は「弊団としましては、11月14日に公表した調査報告書の内容のみにとどまることなく、意見書や本日のご遺族代理人の会見の内容等も踏まえて改めて事実関係の精査などを行うとともに、ご遺族のお気持ちやお考えを真摯に受け止め、引き続き誠実に協議してまいる所存です。ご遺族には、改めて正式な謝罪を申し上げる機会をいただけるように努めてまいりたいと考えております」とコメントしている。

LINEで送る

関連記事