アスリートのセカンドキャリア探しの難しさ 転職サポートの専門家も実感 「ビジネス側と壁がある」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

アスリートのセカンドキャリア探しの難しさ 転職サポートの専門家も実感 「ビジネス側と壁がある」

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 スポーツ業界からの転職活動に関わるエキスパートが、アスリートが直面するセカンドキャリア探しの現状や今後への課題などをラジオ番組で明かしました。

パーソルイノベーション株式会社の代表取締役社長・大浦征也さん(写真右)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同左)

 今年7月から、総合人材サービス・パーソルグループのパーソルイノベーション株式会社で代表取締役社長を務める、大浦征也さん。株式会社インテリジェンス(現、パーソルキャリア株式会社)時代から一貫して人材業界に従事し、キャリアアドバイザーとして多くの転職希望者のキャリアカウンセリングやサポートを行ってきた実績を持ちます。

 大浦さんは、アスリートが引退後セカンドキャリアに進むうえで、選択肢を増やす取り組み「アスリートキャリア支援プロジェクト」にも関わってきました。

 スポーツ業界における転職サービスの先駆者として活動する大浦さんですが、アスリートの転職活動では多くの課題を見つけてきたといいます。

「アスリートサイドとビジネスサイドには壁がある」という大浦さん。具体的には、「ビジネス側は『アスリートはアスリートでしょ』というスタンスで先入観が変わらない。 アスリートの関係者・指導者のなかには、『セカンド(次)ではなく、今に集中しろ』というスタンスの人もいる」と現状を吐露。

 課題解決を目指すには、アスリート、セカンドキャリアのアスリートを受け入れる企業側、チームの関係者・指導者たちの意識改革が重要だと説きます。その実現のため、現在はスポーツの領域にビジネスマンが入っていけるような仕組みづくりに力を入れているそうです。

 大浦さんは欧米のスポーツビジネスの規模を例に出しながら、「日本でもスポーツが産業化してお金や人が集まる環境になれば、選手に対してビジネスの視点を持ったり、現役中に何かやったり……意識が変わってくる。そうすれば壁が解けていくのではないか」と持論を展開。アスリート側と経営側の“壁”が解けるのにはまだ時間はかかると述べつつ、「一気に何かが変わるタイミングはあると思う」と今後に期待をふくらませていました。

※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2023年11月18日放送回より


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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティーを務める。


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