忘年会シーズンとなりました。コロナ禍以前に比べて減ったように思うものの二次会での定番は“カラオケ”であり、例年通りでいくとカラオケボックスは年末年始に繁忙期を迎えるようです。
さて、カラオケをするからには上手に歌いたいところ。なんとカラオケには「知っているだけで断然上手くなるコツ」があるそうなのです。ボイストレーニングやボーカルレッスンを行うスクールHMS OSAKA(大阪市)の学校長・三条正則さん詳しく聞きました。
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◆歌う曲などに合わせてマイクの持ち方を意識すること
「最近人気のあるアップテンポ調の曲をカラオケボックスで歌う場合は、マイクは地面に対し平行に持つことが大事です。マイクは真正面から来る音を拾うので、そのまま“エッジの効いた歌声”を届けることができます」(三条さん)
なお、マイクを持つ手を支えるのは腕の筋肉ではなく、“骨で支えるイメージ”とのこと。脇は締めすぎず上げすぎずで、自分のちょうど良いポジションを探るのもポイントだそう。
よくやりがちな「マイクを縦に持つ」歌い方について三条さんは、「しっとりした歌謡曲やゆったりしたバラードでは、縦に持つ方がおすすめです。静かな曲に合った角の取れた歌声になります」と、曲調によって持ち方を変えるのも有効だと教えてくれました。
◆顔の場所は固定、マイク側で距離を調整する
「マイクの角度はもちろん“マイクと口の距離”も重要です。距離が近づくことで当然音量も上がるので、低音が多いAメロでは指1~2本分、サビでは指4本分くらいと、歌唱中でもパートに合わせて距離を調整すると良いです」(三条さん)
◆超難易度の楽曲は、しっかり覚えて自分のリズム感を曲に合わせにいく
「AdoにYOASOBI、King Gnuなど最近の楽曲は難易度の高いものばかり。カラオケ音源を聞きながら歌うと、“歌詞が音に間に合わない”という現象が起こりがちです。そうならないようにするためには、しっかりと曲を覚えた上で自分のリズム感を信じて合わせにいくのがベストだと言えます」(三条さん)
◆うがい・胸周りの運動を取り入れ、ベストコンディションでカラオケに挑む
「事前にうがいをするだけでも喉の通りが変わってきます。もし可能なら『鼻うがい』も併用するといいでしょう。また、ラジオ体操の『胸を反らす運動』など、胸周りの運動でウォーミングアップするのもおすすめです」(三条さん)
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今年の忘年会のカラオケは、マイクの持ち方・歌う前の準備を参考にして挑戦してみるといいかもしれません。
(取材・文=宮田智也)