宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組に所属していた劇団員女性(25)が9月に転落死した問題を受け、歌劇団は15日、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で2024年1月1日に開幕する星組公演の初日を5日に延期するなど、1~3月の公演の約1割を中止すると発表した。
劇団員のスケジュールを緩和し、負担を軽減するのが主な目的。
女性の急死を受けて歌劇団が設置した外部調査チームが11月、過密な公演スケジュールが常態化していることを重く見て、公演回数を減らす方針を示していた。主なものとして、▼年間興行数(宝塚大劇場公演・東京宝塚劇場公演)を9回から8回に、週間興行数は週10回から9回に変更、▼過密な稽古スケジュールの改善、以上の項目があげられる。
さらに、心理的な負担が過重となっていたとされる新人公演のあり方の見直しを図るため、2024年1月~3月の間の新人公演は、宝塚大劇場では見送り、東京宝塚劇場のみの上演となる。