さまざまなニッチアイテムを使いこなすZ世代。特に、メイクジャンルでは、年々“痒いところに手が届くアイテム”が誕生し、新商品リリースのたびに話題になります。「ほくろメイク ポイントリキッド」もそのうちの一つ。「ほくろをつける」という機能のみのメイクアイテムですが、SNSでは「可愛さがアップする」「視線をほくろに集めることで面長が改善される」など人気の様子。今回は「ほくろメイク ポイントリキッド」を開発した『株式会社AND SPACE』に誕生きっかけや、人気の話を聞きました。
――「ほくろメイク ポイントリキッド」が誕生したきっかけは?
きっかけはコロナ禍の最中でした。当時、マスク生活で目元まわりを強調させるメイクが流行し、その影響でほくろをあえて描くメイクも話題になりました。当時は「ほくろ専用」のメイクアイテムがなかったので、アイライナーやマジックなどで代用している人が多くいましたね。そのような需要が見えていたので、あえて特化した「ほくろ専用」のメイクアイテムを考えました。
――カスタマーの反応は?
SNSで取り上げてもらうことが多く、最近は海外のお客様にも人気です。ほくろが顔に「ある」「なし」で印象が大きく変わります。色っぽく、セクシーな雰囲気を出したい人によく使われています。今はマスクも外せるようになったので口元に描く方も多いですね。
――どのような声が多いですか?
「使いやすい」との感想が多いですね。先端もスタンプのようになっているので、ポンっと押していただくだけで、ほくろをつけることができます。
――どのような人のニーズが高いですか?
どちらかといえば非日常を楽しみたい方や、人に見られるお仕事の方が多いです。インフルエンサーなど、SNSで投稿する時にいつもと違う雰囲気を楽しむために使用される方もいらっしゃいます。「ごまかしつづけないといけない」というものではなく、リップの色を変える感じ。「昨日は口の横だったけど、今日は目の下につけてみよう」と、気分で楽しんでもらっていることが多いです。
――ほくろはマイナスイメージを持つものでもあると思いますが……ほくろに対する価値観は変わってきてますか?
若い方と年配の方で違いますね。年配層はネガティブな方が多いですが、若者はポジティブなイメージをもつ人が多いです。例えば最近目元にラメをつけるメイクが流行っていると思いますが、感覚はそのようなラフなものです。変身願望が叶う、一番最小単位のアイテムだと思います。
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新たに誕生したニッチなメイクアイテム「ほくろメイク ポイントリキッド」。中には運気を上げるために、あえてほくろメイクをする人もいるそう。多種多様な需要があるのもZ世代の人気アイテムの特徴なのかもしれません。
(取材・文=弘松メイ)
※ラジオ関西『Clip』2023年12月21日放送回より