クリスマスの闇!? 大人のプレゼント売買事情 ←業者「渡す側が持ち込む悲しい事情も」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

クリスマスの闇!? 大人のプレゼント売買事情 ←業者「渡す側が持ち込む悲しい事情も」

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 クリスマス後に毎年SNS上で話題になるのが「プレゼントのその後の行方」です。フリマアプリでは恐らくプレゼントだったと思われる新品のアクセサリーなどの出品がクリスマス直後から目立ち始め、「クリスマスプレゼントの墓場になっている」「闇が深い」などと話題になります。同様の状況は対面の実店舗でも起きているのでしょうか。また、どのようなモノが売られやすい傾向にあるのかなど、クリスマス後の売買事情について『KOMEHYO』(愛知県)に話を聞きました。

 ブランド品などの買取・販売を行う同社によると、「クリスマス後に特に買取依頼が増加する……というデータはありませんが、明らかに『クリスマスプレゼントだったのだろうな』という商品の買取例は毎年ある」とのこと。元々12月はクリスマス商戦に加え年末の大掃除による整理整頓の時期でもあるので、リユース市場は活発になるというデータはあるのですがクリスマス前・クリスマス後としては集計していないそう。とはいえ、なぜクリスマスプレゼントだったのかわかるのでしょうか?

「ブランド品の保証書に書いてある日付を見ると、『クリスマス直近の日付』だということがあり、こうなると身の回りの整理などではなく、クリスマスプレゼントだったのだろうなと察することができます」(KOMEHYO)

保証書に記された日付がクリスマス直近だというケースも

 こうした場合、「プレゼントされた側が容赦なくすぐに換金してしまう」という構図を思い浮かべますが、持ち込むのは貰った側だけでは無いそう。なんとも悲しいケースもあるようです。

「KOMEHYOでは対面にてお客様から買取を行います。新品の商品が持ち込まれた際にお話を伺うと『プレゼントを渡す前に振られてしまった』や『プレゼントを渡したかったが受け取ってもらえなかった』など、用意したものの様々な理由により渡せなくなり仕方なく売りに来た……というエピソードもよく聞きます」(KOMEHYO)

 持ち込まれるプレゼントに傾向はあるのでしょうか。買取専門店ウリエルを運営する『クオーレ』(愛知県)によると、「クリスマス後の傾向としてはアクセサリー類が多いです」とのこと。一方で同社が行った『もらって嬉しかったプレゼント・嬉しくなかったプレゼントランキング』調査では、もらって嬉しかったプレゼントで最も票を集めたのは「アクセサリー・腕時計」でした。これについてクオーレは「アクセサリーが喜ばれる定番である一方で、その総数も多くなるため、持ち込まれる数も増えるのでは無いでしょうか」と推測。KOMEHYOは「女性からアクセサリーが欲しいといわれても、なんでも喜ばれるわけではありません。女性のリクエストの裏側には“自分の好みに合った・自分に似合うものが欲しい”という重要なメッセージが隠されているのですが、それに気づかずリクエストだけをクリアしに行くと悲惨な結果になります。すれ違いが起きているのではないでしょうか」と推測しています。

「プレゼントするだけ」ではNG! アクセサリーは相手が欲しがっているものか、似合うものかを考えたチョイスが必要

 持ち込まれやすいブランドについて匿名希望の買取専門店によると「一流とされるエルメスやヴィトン、シャネルなどは比較的自分で持っていようという意識があるのかあまり持ち込まれない印象。それらより格が一段以上落ちるブランドが持ち込まれやすいです」とのことでした。

 昨今のクリスマスプレゼント事情について、KOMEHYOによると「比較的年齢の高いカップルが二人で訪れるケースが増えています」とのこと。第一の理由として「プレゼントとしてリユースものを贈ることに抵抗が無くなってきている」ということを挙げました。その他には「恐らくですが……若い時にサプライズでプレゼントを購入して失敗した苦い経験から、年を重ねることで失敗しないプレゼント選びの方法を取るようになるのだと思われます」といった理由も挙げています。また、最近では腕時計やバッグなど「二人でシェアして使えるものを一緒に購入する」というケースも増えていると言います。

 実際に買取があるというクリスマスプレゼント。KOMEHYOは「気に入らないままお蔵入りさせたり捨ててしまったりするくらいなら、ぜひ買取業者やリサイクルショップを活用してほしい」と語りました。

(取材・文=宮田智也)

LINEで送る

関連記事