“Shion(シオン)”の愛称で親しまれる日本最古の交響吹奏楽団「Osaka Shion Wind Orchestra(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ)」は今年で創立100周年を迎えた。
来年3月までの100周年記念事業に向け、現在3度目のクラウドファンディングを実施している。楽団長の石井徹哉さんに話を聞いた。
オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの歩みは1923年、元軍楽隊の有志が集まった「大阪市音楽隊」の結成から始まる。その後は大阪市直轄の音楽隊となり、戦後「大阪市音楽団」と名称を変更してからも全国に先駆けて数々の演奏会を開催してきた。今では日本各地で行われている夕暮れ時のコンサート、通称「たそがれコンサート」も1950年に大阪市音楽団が天王寺音楽堂で開いたのが始まりだという。2014年の民営化に続き、2015年“Osaka Shion Wind Orchestra”への改称を経て、現在もクラシックからポピュラーまで多種多彩なコンサートを展開し精力的に活動している。
今年度は100周年記念事業として数多くの演奏を披露。12月21日(木)にはアメリカ・シカゴで行われた世界最大級の吹奏楽の祭典「第77回ミッドウエスト・クリニック」に出演。初の海外公演を成功させた。来たる2024年にも定期演奏会や特別演奏会を予定しており、挑戦中のクラウドファンディングで集まった支援金はこれら記念事業の活動費に充てたいと考えている。リターンには創立100周年記念誌やオリジナルグッズ、演奏会のステージ上に設けられた特別シートで演奏を鑑賞できる舞台上特別鑑賞券などを用意。「普段の観客席では味わえないサウンド・臨場感をお楽しみいただけます」と石井さん。
同オーケストラでは音楽監督に宮川彬良さん、芸術顧問に秋山和慶さんを迎え今後も音楽文化の向上・発展に繋がる新しい取り組みを積極的に行っていくという。石井さんは「大正・昭和・平成・令和と、時代を越えて“吹奏楽のパイオニア”として進化し続ける『Shion』に是非ご期待ください」と呼びかけた。支援募集は、2024年1月17日(水)午後11時59分59秒まで。
※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2023年12月14日放送回、「ハッスル応援団」より
◆クラウドファンディング「第3弾!楽団創立100周年事業の実施に向けて」