小川研究副主幹は、近代大阪で女性画家が多くいた背景について「裕福な商家が多く、子女が稽古事として絵画を学ぶことが選択肢にあったことが大きい」と指摘。一方で、女性画家らの活躍は一時的な場合が多いとし、「出産、育児、家事、介護など、今と変わらない女性への負荷とともに、当時は家父長制による封建的な社会通念や世界大戦などの高いハードルもあった。女性であることと芸術家であることの両立が困難だった時代に思いをはせると、人生の決定権を持てることがどれほど幸せなことか実感する」と述べている。
◆「決定版! 女性画家たちの大阪」
会場 大阪中之島美術館 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1
会期 2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)※1月21日(日)まで前期展示。23日(火)以降は後期展示
休館日 2月12日以外の月曜日
開場時間 10:00~17:00(入場は16:30まで) ※2月10日(土)~25日(日)は18:00(入場17:30)まで
観覧料(税込) 一般1800円、高大生1000円
問い合わせ 大阪市総合コールセンター 06-4301-7285
【展覧会公式HP】