2023シーズンのサッカー・J1で悲願の初優勝を成し遂げたヴィッセル神戸。その原動力の1人が、MF佐々木大樹選手(24)です。J1連覇、そして、アジアへの戦いに挑む今年、クラブ育成組織出身のアタッカーはさらなる活躍が期待されます。そのクリムゾンレッドの22番が、新春放送のラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西)にゲスト出演。新シーズンへの意気込みなどを語りました。(※収録日=2023年12月22日、放送日=2024年1月1日)
プロ6年目の昨年、自己最多となるJ1リーグ戦33試合出場7得点を記録しただけでなく、最終節でJ1通算100試合出場を達成。自らが育ったクラブのJ1初制覇に大きく貢献した佐々木選手。昨シーズンを振り返って、「カップ戦も含めて、いろんな試合に帯同させてもらって、ざっくりいうと充実していたものの、33試合に出て7ゴールというのは少ない。そこは反省」と自己評価は厳しめ。それでも、「チームの勝利にも優勝にも貢献できたこともあり、あまり想像していないような1年でした」と述べ、オフに入って落ち着いてから「いろんな人から連絡が来て」優勝したことを実感したそう。
ただし、オフの間は、好きなサッカーを全力でできないこともあり、「ストレスまではいかないが、楽しみがなくなっている感じ」だったと吐露。また、新シーズンをけがなく戦うために、走り込みやジムワークなどを精力的にこなし、始動への準備も怠っていませんでした。「新年は優勝したチームということで、いろんなチームから注目を浴びる。慢心せず、次の年も連覇はチームとしても掲げているので、そのためにトレーニングをしている」(佐々木選手)。自身のSNSでは後輩のMF日高光揮選手(※「高」=はしごだか)とともにトレーニングを行う様子を披露していました。
番組にはリスナーからメッセージも寄せられ、「大樹ユニ、大樹ゲーフラで応援します!」というコメントには「うれしい!」と笑顔。いまのゴールパフォーマンスについて問われると、佐々木選手がお母さんとよく電話連絡を取るようになったことがきっかけだったとコメント。「アーセナルの(ガブリエウ・)ジェズス選手がお母さんと電話をするみたいなパフォーマンスをしていたので、まったくやっていることが一緒やなと思って」、そのパフォーマンスを続けていると明かしました。「お母さんに限らず、移籍した選手や、同級生、高校の頃の友だちなど、いろんな人に電話をかけるタイプ。基本的に電話が好きです」(佐々木選手)。
2024シーズンの日程も発表されはじめ、プレシーズンでは早速、アメリカMLSのインテル・マイアミCFとの試合が決定。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ選手と同じピッチに立ってプレーする可能性もありますが、そのことについて佐々木選手は、「本当にゲームの中の選手で、僕からすると、それくらいすごい人だと思うので。その人と目の前で、ピッチに一緒に立ってプレーするのは、夢のよう。僕というより、家族のための夢だと思う」と、対戦を楽しみにしていました。
そして、2024年は、ヴィッセルでの3度目のアジアの戦いとなる「AFCチャンピオンズリーグエリート」(ACLE)にも挑みます。佐々木選手は、「最初に出たときでベスト4、2回目がベスト8と、戦い慣れし始めていて、神戸はACLでけっこう強いイメージがあるので、今回こそ優勝したい」と、クラブが目標とする「アジアナンバー1」への強い意気込みも語りました。
ラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』のスタジオ出演はプロ2年目の2019年以来2度目。「また来たいなと思わされましたし、今回も(依頼が)遅いなと思いましたが(笑)、1~2か月以内で来させていただきたいです。いろんな質問も待ってます! 僕はずっと出続けると断言しているので(笑)」とラジオ再出演への意欲も見せていました。
番組の最後に2024年の抱負を問われた際、佐々木選手は「チームとしてはJリーグ2連覇、ACL優勝を目指しますが、個人的には二桁ゴール(達成)。もっともっとチームの主力として、チームの柱になれるような存在になっていきたい」と力強くコメント。「これからも佐々木大樹を、ヴィッセル神戸を、応援よろしくお願いします!」と熱くメッセージを送っていました。なおオンエアの模様はラジオ関西Podcastで聴くことができます。
チームは新シーズンを10日から始動。佐々木選手も元気な姿を見せていました。日本代表入りも嘱望されるヴィッセルアカデミー出身の期待の星が、2024年、どんな勇姿を披露するのか。期待は膨らむばかりです。