ラジトピ ラジオ関西トピックス 《阪神・淡路大震災29年》「おじいちゃん、元気だよ また来年会おうね…」西宮・震災慰霊碑で誓う女性

《阪神・淡路大震災29年》「おじいちゃん、元気だよ また来年会おうね…」西宮震災慰霊碑で誓う女性

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 西宮市の震災慰霊碑公園には市内で犠牲になった1,086人の名前を刻んだ慰霊碑があり、阪神・淡路大震災から29年経った17日、多くの人が花を手向けに訪れた。

西宮震災慰霊碑公園(兵庫県西宮市)
「能登半島地震の被災地と、阪神・淡路大震災の様子が重なって…」他人事ではない現実、どう伝えるかが課題に<2024年1月17日 午前7時9分撮影 兵庫県西宮市>

 市内在住の40代の女性は、震災で祖父(当時88)を亡くした。2階建ての木造家屋で、1階で下敷きになった。自身は2階で就寝していて、助かったことを責めた。「おじいちゃんに申し訳ない」。

 時は流れ、母親となった今、幼い息子に震災をどう伝えるか自問自答している。

 こうした中、1月1日に能登半島地震が起きた。ニュース映像で見る被災地の光景は、29年前の「あの時」と同じだった。涙が止まらなかった。

高校時代の同級生の名前を銘板で確認する男性「あの日から、会えないまま」
西宮市は今年も白いカーネーションを1000本用意した

 「何もできない無力さ」。東日本大震災の時も感じていた。「自然の脅威に勝てない私たち、この現実を子どもたちに伝えていかなければ」。

 この日、女性は慰霊碑で銘板に記された祖父の名を改めて確認し、報告した。「おじいちゃん、みんな元気にやってるよ。来年は(震災から)30年。息子と一緒に来るからね」と誓う。

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