神戸税関 ミナトと街を照らすライトアップ、レトロな中庭・夜間特別公開 神戸ルミナリエと同時開催! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸税関 ミナトと街を照らすライトアップ、レトロな中庭・夜間特別公開 神戸ルミナリエと同時開催!

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 神戸税関は、4年ぶりに1月19日(金)から開催される「神戸ルミナリエ」に合わせて夜間にライトアップする。28日(日)まで。また期間中の金曜・土曜・日曜には、夜間に中庭を開放する(いずれも入場無料・予約不要)。

 17日夕方、試験点灯が行われた。

ライトアップに向けて試験点灯された神戸税関・本館エントランス<2024年1月17日 17時48分撮影>
ライトアップに向けて試験点灯された神戸税関・本館中庭から時計塔を望む<2024年1月17日 17時42分撮影>

 ミナト神戸のシンボル的建築物として、神戸の玄関口・三宮駅から海側(南側)を望むと、レトロな時計台が目を引く神戸税関本館。1927(昭和2)年に完成した。

 設計段階で大蔵省営繕課(当時)が、竣工時に表現した「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」としての風格が漂い、映画やテレビドラマのロケ地としても使用された。

 昨年(2023年)に着工100年を迎えたが、“レトロな現役”のたたずまいは、2007(平成19)年経済産業省が認定した近代化産業遺産でもある。

 1945(昭和20)年6月の神戸大空襲、1995(平成7)年の阪神・淡路大震災を経験した神戸税関本館自体は大きな被害を免れた。1923(大正12)年の関東大震災後に着工されたこともあり、当時、教訓を活かした耐震性を強化していた。

 震災直後には懸垂幕で、神戸の人々を励ますために「港に船を 街に憩いを 神戸税関」というメッセージを発信した。

 震災後は本館の応急工事として、その大部分を再生し、西側に10階建ての新館を増築して従来の約2.5倍の規模とする建て替えが行われた。

 これは震災以前から、神戸市と神戸市民が、その文化財的な価値や都市景観としての価値を高く評価していたことが大きい。

 神戸税関の角野(すみの)裕之・広報公聴室長は、ラジオ関西の取材に対し、「神戸の皆さんに守っていただき、本館を取り壊さずに保存、活用されたことは私たち神戸税関の誇り。4年ぶりに開催される神戸ルミナリエの『鎮魂と未来への希望』というコンセプトを共有して、神戸の港と街を照らしたい」と話した。

 神戸ルミナリエは今年(2024年)、代替行事を含めて29回目となる。

「神戸、未来に輝く光」をテーマに、今後の継続開催に向けて開催時期を従来の12月から1月に変更し、
メリケンパーク・外国人旧居留地(元町)・東遊園地(三宮)にエリアを分けた作品の展開など新たな取り組みを始める。


KOBEルミナリエ オフィシャルWEBサイト

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