お笑い芸人がコンビを結成するとき、すでにボケやツッコミといった役割が決まっているとは限らないそうで……。若手芸人が結成時の秘話などを明かしました。
芸歴11年目・大阪大学出身の森田GM（30）と芸歴8年目・京都産業大学出身の良元カルビ（31）は、もともと別のコンビで活動していましたが、そのコンビの解散などを経て、昨年（2023年）7月1日、「『キングオブコント』に出るため」に、お笑いコンビ「よしもとズ」を結成。「M-1グランプリ」にも出場するなど、その後も2人での活動を継続しています。
このたびラジオ関西の『としちゃん・大貴のええやんカー！やってみよう!!』に2週連続でゲスト出演した、よしもとズ。その後半回では、2人のお笑いへ進んだときの憧れの人や、こだわり話などがトークの話題になりました。
「天竺鼠さんが大好きで（お笑いの世界に）入ってきたが」と憧れが明確だった森田に対して、良元は「誰に憧れていたかというのはほんまになかった」と、好対照の2人。
お笑いでのこだわりについては、良元が「僕はそれまでツッコミを7年間やっていたが、（今回2人で組むことになったとき）森田GMは愚直につっこむことしかできないので、ならば『俺がボケか……』とやってみた。（結成前に）ピンになってみても思ったが、全部やらなあかんなと思いましたね」とコメントすると、ここからトークが急に転がりだします。
良元の話を受けて、番組パーソナリティーの林歳彦氏（会社経営者・環境活動家）と田中大貴（フリーアナウンサー、元フジテレビアナウンサー）からは、「コンビを作るときに、ツッコミ同士でつくることもあるの？」という素朴な質問が寄せられました。
「けっこうあると思います」と、良元。続けて回答した森田もそれに同意したうえで、コンビ結成の条件について、次のように語ります。
「（コンビ結成には）いろんな条件があるもの。見た目のバランスや、そもそも仲良くないといけないとか……。事務所をまたいで組むとなればいろいろと事務的な問題もあってややこしくなったり。芸歴が離れていると熱量が（違ってくる）というのもありますし。いろいろとかみ合うことを考えたら、ボケとかツッコミとかは些細な問題かなと思います」（森田）
ただし、ツッコミ同士で組んだことで、良元は「結成当初は一つだけ難しい部分があった」と吐露。「ツッコミをやっていた7年間、僕はお客さんから見て右側に立っていたのですが、今のコンビになって（ボケになって）急に立ち位置が左側になった」。
2人ともコンビを結成するまで客席側から見て右側に立っていたため、どちらかが左側に立ち位置を変えなければならず、ボケ担当の良元が左に移ったとのこと。「左側に立ったら『あれ、マイクの位置が遠い！』とか『どれくらい左向いたらいいんやろか』とか……。些細なことですけど7年の間に習慣として身についていたので、イチからやり直さないといけなくて」と、慣れないポジションに最初は戸惑っていた良元。それでも、「全部できるに越したことはない」と、今回の経験を前向きにとらえていました。
コンビとして駆け出したばかりの『よしもとズ』。森田は今後について「もともとけっこう長い友だちから始まったコンビなので、いつまでも仲良くありたい。お互い前のコンビでは激揉めして解散しているので（苦笑）」と、息の長いコンビ活動を希望。パーソナリティー陣からの「互いにリスペクトをし合って高め合う感じか？」という話しには、「リスペクトもして欲しいです！ リスペクトだけお願いします！」と相方に訴えていました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー！やってみよう！！』2024年1月29日放送回より
