『第10回 現場川柳』の受賞作品が5日、発表されました。1万を超える応募の中から、大賞や優秀賞など計15作品が選ばれました。
現場川柳は、ものづくりに関わる製造・開発設計・物流・営業などの、あらゆる“現場”にまつわる思いや出来事を詠むもので、産業用センサメーカーのオプテックス・エフエー株式会社(本社:京都市下京区)が公募・選考を行っています。今年は1万295の応募があり、その中から大賞1作品、優秀賞3作品、入賞10作品と、特別選考委員で元エンジニア漫画家の見ル野栄司(みるのえいじ)氏の名を冠した見ル野賞1作品の、計15作品が選出されました。
大賞に輝いたのは、減点パパさんの「口癖は 理論的には 可能です」。やりたくないと言いたいけれど言えない“技術者あるある”をストレートに表現した一句です。
優秀賞には、2023年に話題になった言葉をものづくりに絡めるなどした「『ああアレね』 知ってるフリの インボイス」(そらうささん)、「短納期 チャチャッとこなす 爺PT」(春蚊秋冬さん)、「終業後 密かに試す 魔改造」(俵星げんばさん)が選ばれました。
さらに見ル野賞と入賞作には、人材不足や従業員の高齢化といった仕事上の悩みから、家族との関係性、友人との間でも起こりがちな出来事まで、幅広く共感を呼びそうなテーマを詠んだ作品が並びました。X(旧Twitter)では「相変わらずレベルが高い!」「入賞最後の作品がなかでも共感できました」との声も見られました。
なお、受賞作品の世界観をそれぞれ表した見ル野氏描き下ろしのイラストも公開されています。2月22日には、結果発表イベントが京都リサーチパーク(京都市下京区)で開催される予定です。