2022年12月、伊丹市のお好み焼き店で、焼き肉を焼いたカセットコンロのガスボンベが爆発し、当時67歳の女性客が死亡した事故で、兵庫県警・伊丹警察署は22日、元・店主の男性(77・現在は廃業)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
この女性は知人男性と、店内で鉄板で焼いたお好み焼きを食べた後、鉄板の上に置いたカセットコンロで焼き肉を焼き、食べていたという。ガスボンベは破裂していた。知人男性と、店内にいた店主夫妻にけがはなかった。
司法解剖の結果、女性は破片で胸部打撲したことによる心臓の損傷があったという。伊丹署はガスボンベが鉄板の熱などの影響で破裂したとみていた。
伊丹署によると、店主は事故発生時から一貫して「鉄板にガスボンベを置いた」という事実関係は認めているが、「鉄板が点火されていたかどうかは記憶がない」と話しているという。sh捜査の結果、鉄板の火が完全に消えていなかった可能性が高いと判断した。
捜査関係者は「通常ではありえない危険な行為であり、いかなる場合でも、このような用途でガスボンベを使用するのは控えてほしい」と話している。