Z世代の中で多様化される「推し文化」。その中で言葉の表現はハイスピードで進化しており、これまで数々の「推しワード」が誕生しました。例えば中国語の「好(ハオ)」は“すぐれている・良い”などの意味を持ち、日本の若者の間で褒め言葉としてよく使用されるようになりました。好きな人を表す「すきぴ」という言葉に至っては、最近では略されて「ぴ」と言ったりもするそうです。
これらの表現は推し活で使われることはもちろん、現実世界でのパートナーや友人にも使われることも多々あります。今回は「好き」を表す比較的新しいワードを3つ紹介します。
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【BIG LOVE】
文字通り「大好き」を意味。近頃SNSで多用されるようになり話題となっています。このフレーズ、有名人が結婚報告の際に報道陣へ向けたフレーズで話題となり、実は2013年にギャルの流行語としてランクインしていました。その後はギャル界隈以外でも使用されるように。
特徴はイタリックな字体。斜めフォントが特別感を演出します。愛を伝えるだけでなく、「ありがとう」の代わりに使うことも。
【BSS】
「僕(B)が先(S)に好(S)きだったのに」の略語。片思いの相手を他の人に取られてしまうシチュエーションを指します。主に創作作品の恋愛ジャンルの一つとして使用されることが多い言葉です。最近はジャンルを超えて、自身の恋愛経験を語る際にもよく使用されています。
【ヘビ化現象】
相手のことが好きなあまり、どんなことも良く思えてしまうことを指します。どんな格好をしても何をしても「かわいい」「カッコイイ」と受け入れてしまうことが特徴です。一説によると、蛇のように蛙を丸のみにする=すべて受け入れる……といった思想が由来し出来た言葉なのだとか。昨年の流行語大賞にノミネートされた「蛙化現象」とは真逆の意味を表します。
ちなみに、好きな人が何をしても面白く感じることを「キング化現象」といいます。どんな失態をおかしても好きすぎるあまり、全て“笑い”に変換してしまう現象のことを指します。誰からも否定されず、何をしてもあがめられる「王様=キング」から来た言葉です。
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次々と誕生する若者たちの「好き」を表す用語。一聞するだけでは意味不明なものばかりに思われがちですが、紐解くとその由来や意味は世代を問わず共感できるような気も。2024年はどのような「好き」用語が誕生するのでしょうか。
(文=弘松メイ)
※ラジオ関西『Clip』2024年3月6日放送回より