目撃者の少年VSサイコパス殺人犯 羽村仁成と岡田将生とのにらみ合いに息飲む 『ゴールド・ボーイ』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

目撃者の少年VSサイコパス殺人犯 羽村仁成と岡田将生とのにらみ合いに息飲む 『ゴールド・ボーイ』

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 サイコパス殺人犯VS少年。緊迫のクライムサスペンスです。映画『ゴールド・ボーイ』が3月8日(金)、全国公開されます。

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 物語の舞台は沖縄です。海に突き出た岬の崖で転落事故が起きます。亡くなったのは、地元で手広くビジネスを展開する東ホールディングスの会長夫妻です。警察は、2人が誤って崖の上から海に落ちたとみて調べを進めています。しかし、実際は会長の娘婿である東昇が突き落としたのでした。

 一方、沖縄市内の中学校。明日からの夏休みを前に、優等生の朝陽たちが深刻な表情で担任の話を聞いています。彼のクラスでは先月、女子生徒が自殺しました。担任は、夏休みに命の大切さを深く考えるよう生徒たちを諭しました。

 朝陽が帰宅すると、幼い頃に近所に住んでいた浩が訪ねてきました。義理の妹・夏月を連れています。浩の話では、夏月が義理の父親つまり浩の実の父親に襲われそうになり、とっさに夏月が包丁で刺してしまったそうです。2人は朝陽を頼って逃げてきたのです。

 朝陽の母親はシングルマザーで生活費に困っていますが、成績のいい朝陽を塾へ通わせようと仕事をかけ持ちして働いています。仕事場の1つは事故があった岬にあるリゾートホテルです。朝陽は母のホテルへ2人を連れて行き、食事を済ませました。そのあと朝陽たち3人は近くの浜辺で写真を撮ります。朝陽は岬を背景に夏月を撮ろうとしますが、うっかりデジカメの操作を間違えます。

「あ、ごめん。これ動画だった」

 そう言ってカメラを覗き込んだ朝陽は、画面の中で崖から何かが落ちたことに気づきます。夏月の肩ごしに、夫婦2人を崖から突き落とす男の姿が映り込んでいました。朝陽たちは、亡くなったのは東ホールディングスの会長夫妻で、現場にいたのが娘婿の昇だった、とニュースで知ります。

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 3人はそれぞれ複雑な家庭環境による貧困を抱えていました。朝陽が言います。

「僕達の問題さ、みんなお金さえあれば解決しない?」

 デジカメの動画には決定的な瞬間が映っています。

「この動画を、あの人に売れば、一千万にはなる」

 朝陽は昇を脅迫して大金を得ようと、浩と夏月に提案しました。

「何をしたとしても14歳までは捕まらないよ。少年法で決まってるから」

 朝陽たちは殺人犯の娘婿・昇と交渉するため東ホールディングスへ向かいます……。

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 原作は中国の作家・紫金陳(ズー・ジンチェン)の小説で、日本では『悪童たち』というタイトルでハヤカワ・ミステリ文庫から出版されています。
4年前にに中国の動画サイト『iQIYI(アイチーイー)』でドラマ化され、総再生回数が20億回を超えるヒットとなりました。

 日本での映画化で監督を務めたのは『平成ガメラ』三部作や『デス・ノート』で知られる金子修介です。脚本は『アナログ』や『正欲』を手がけた港岳彦です。キャストは、東家の娘婿・昇を演じるのが岡田将生です。冷酷でサイコパスの殺人犯として観客をスクリーンに惹きつけます。

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 岡田は、今作のキャラクターについて「挑戦しがいのある役でした」と振り返っています。「台本から漂う匂いはとても強烈で、不気味で不穏な空気が流れてる。この作品と向き合うのにはかなり自分自身が消耗するなと思いました」とオファーを受けたときの心境を明かしています。

 昇と対峙する少年少女たちは、朝陽がGo!Go!kidsの羽村仁成です。綾瀬はるか主演の『リボルバー・リリー』で物語の鍵を握る少年を演じました。夏月役は雑誌『nicola』で専属モデルを務める星乃あんな、浩は『ラーゲリより愛を込めて』で主人公の次男を演じた前出燿志です。朝陽の母親が黒木華、別れた父親が北村一輝、昇の妻は松井玲奈、事件を追う刑事が江口洋介です。

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