サッカー・J1のヴィッセル神戸は、MF汰木康也選手(28)が神戸市内の病院で検査を行った結果、左多発肋骨骨折、外傷性血気胸と診断されて全治は6~8週間の見込みであると、11日に発表しました。
汰木選手は2日にノエビアスタジアム神戸で行われたJ1第2節の柏レイソル戦で前半に接触プレーで負傷。起き上がれず、32分に途中交代を余儀なくされていました。
J1開幕戦で先発し早速ゴールを決めるなど、今シーズンにかける強い意気込みを示していた汰木選手。個人にとってもチームにとっても手痛い負傷となってしまいましたが、11日、自身のSNS「Instagram」のストーリー機能を通じて、「報告遅くなってしまってすみませんでした パワーアップしてすぐ戻ります」と思いをつづっています。
柏戦では昨夏もヴィッセルのMF齊藤未月選手が相手選手との接触プレーで左ひざを傷め、全治約1年の大けがを負っていました。
同じ相手との試合で起きた接触プレーによる負傷ということもあり、試合後にはヴィッセルの三木谷浩史会長が自身のSNS「X」で、「同じチーム相手に二人目の大怪我。しかも両方ともカードもなし。なんで新らしいリーグかつサッカー先進国でもないアメリカのMLSから審判を呼ぶ必要があったのか。JリーグもJFAも真面目に考えて欲しいと思う。」(原文ママ)と発信。4日にも、相手選手をおもんぱかりつつ「カードは、懲罰という意味だけでなく、コンタクトスポーツでは『何が非常に危険なプレーかの判断基準』になるのでとても大切な議論だど思っています。」とXでコメントしていました。
汰木選手のけがの状況が発表されたニュースを受けて、クラブのSNSには、サポーターからの汰木選手への応援メッセージが多数寄せられています。また、ヴィッセルの三木谷会長も、「X」を通じて、「頑張れ 汰木康也選手 ! 一日も早い回復を願っているけど、まずは焦らずしっかりと治療に専念してください。」(原文ママ)とエールを送っていました。
さらに、11日午前には対戦相手だった柏が、公式サイトで「3/2神戸戦での事象につきまして」というニュースリリースを掲載。「3月2日(土)に行われた2024明治安田J1リーグ第2節・ヴィッセル神戸戦におきまして、ヴィッセル神戸の汰木康也選手が弊クラブ選手との接触により、重傷を負う事象が発生しました。試合後から弊クラブより先方にお詫びさせていただいておりますが、汰木選手やチーム関係方々にお見舞いを申し上げるとともに、1日も早く回復されることを心よりお祈りしております。弊クラブでは引き続きスポーツマンシップとフェアプレー精神に則って試合に臨むようチーム一同努めてまいります」という声明を発表しています。