ーー最近では、連絡帳をアプリ化している保育園も増えてきています。そうなるとイラストが描けなくなってしまいますが、連絡帳のアプリ化についてはどう思われますか?
「連絡帳のアプリ化、全く問題ありません。紙媒体の連絡帳が先生方にとって負担になっていて、保育やその他業務に支障が出ているなら、アプリ化をした方がいいと思います。今は『連絡帳』という形が自分と妻にフィットしたので取り組んでいますが、私がしたいことは『連絡帳を書く』ことではなく、『家族と子育てに入り込む』ことです。子どものことをしっかり考え、ママをよく見て想像し、自分にも負担が少ない、笑顔が生まれそうなことであれば、どんな方法でもいいと思います。ただ、いざ『明日から紙媒体の連絡帳廃止!』になったら、個人的には連絡帳ロスにはなりそうですが(笑)」
ーーpapaPANDAさんから見たBOYくんは、どんなお子様ですか?
「BOYには先天性の心疾患があり、生後3カ月で手術をしました。心臓はすっかり良くなりましたが、発達ゆっくりさんだということが次第に判明しました。今は療育に通っていますが、SNS上ではわかりやすく『保育園』と書くことが多いです。生のBOYは連絡帳で書くよりも、もっと生き生きとしていて、笑顔とゲラゲラ笑いが彼のトレードマークです。
一方で、家族以外への『嫌』の表出や『もっとこうしたい』というワガママな部分、発語などが課題で、色々な方や機関の力を借りながら成長をサポートしています。その甲斐もあってか、ママさんやお友達に自分から関わっていけるようになってきています」
ーーご夫婦で小児科の看護師をされていたということですが、仕事の経験は子育てに活かされていますか?
「私(父)は現役の小児科ナースですが、妻は第一線は退き『母』に専念しています。お互いに『すべての子どもたちと、その家族がハッピーに』という思いが根幹にあります。妻の方がもともとその要素が強く、まさに子どもたちと関わるために生まれてきたような人間で、私の一番尊敬する人です。
病気への対応や成長発達の解釈、自分たちの心のコントロールなどは仕事の知識や経験が役に立っていますが、実際に自分の子どものこととなると『わかってはいるけど心配』という場面が、山のようにあります。逆に、知識があるからこそ心配しすぎてしまう、行動が予測できるからこそ手を出しすぎてしまう、という点が私たち夫婦の課題です」
ーー子育てで大切にしていることを教えてください。
「私たち夫婦が一番大切にしていることは『家族がどれだけ笑顔でいられるか』です。私個人は『ママが笑顔でいるためには』の方に意識を置き、夫婦でよく話をして色々なことの物差しを作り、ときには手厚く、ときには手を出しすぎないように、子育てをするようにしています。お互いに『これわからないから助けてー』と気軽に聞けるような関係性を築きたいと思っています」
papaPANDAさんは子育てに悩む両親、父親の育児参入などについての教室を実施しています。Instagram(@ppp_papapanda_)では、papaPANDAさんが書く愛情の詰まった連絡帳や、BOYくんとBROTHERくんの可愛らしい日常を見ることができます。
(取材・文=ANNA)