猪名川町の魅力について、岡本町長は「小さな町だからこそ、住民同士の顔の見える関係が魅力的」と話した。「元気な高齢者も多く、県内トップクラスの健康長寿のまち」と胸を張る(猪名川町の平均寿命は、2005・平成17年時点で、女性が88.7歳、男性80.4歳。男女共に兵庫県内1位)。また「子育てサークルや地域の集いなども活発で、横の繋がりが作りやすいと感じる」と話した。
一方で「なかなか知名度が上がらないのが課題」とし、「#(ハッシュタグ)猪名川町を知ってもらおう大作戦」を進めているという。「町民上げての広報活動」で、町民自身のSNSでハッシュタグをつけて投稿してもらったり、町の公式インスタグラムを開設し、盛り上げている
岡本市長の“イチオシ”は、兵庫県の指定文化財にもなっている「木喰仏(もくじきぶつ)」。江戸時代後期、遊行僧である木喰上人が全国を回りながら彫り残した仏像で、90歳の時に猪名川町を訪れ、3ヶ月余りで33体の仏像を残した。現在26体が猪名川町内に大切に残されている。岡本町長は「木喰上人、最晩年の充実した仏様は、にっこりと微笑んでおられることから“微笑仏(びしょうぶつ)”とも呼ばれる。見ていると心が休まり、癒される」と微笑んだ。
猪名川町は、2025(令和7)年に町制70年、日生ニュータウンがまち開きして50年の、2つの節目の年を迎える。岡本町長は「住民が主体となって実施する記念事業への支援など、未来の担い手を掘り起こして、新たなまちづくりのスタートとしたい」と話した。また、「北部地域では、古民家や棚田などの自然環境を生かした、移住・定住、交流の促進による地域活性化を目指している」とした。
猪名川町では、3月31日(日)に「2024いながわ桜まつり」が開かれる。い〜な!!さくら通り(県道原広根線)が歩行者天国となり、縁日や和太鼓の演奏などが行われる。岡本町長は「川沿いには600本のソメイヨシノが咲き誇る。歩行者天国からさらに歩くと、茅葺きの古民家“静思館(せいしかん)”があり、雛人形が所狭しと並べられたおひなまつりも行われている。ぜひ、春の猪名川町にお越しいただきたい」と締めくくった。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2024年3月13日放送回より