春の手紙は、その後も世界各地から届きました。
“ウユニ、プラハ、アイスランド。あなたと行くはずだった場所をめぐり、やっとわかったことがあります”
手紙にはそう書かれていました……。
原作は、川村元気の恋愛小説です。45万部突破のベストセラーを映画化しました。監督は、米津玄師や宇多田ヒカルらのミュージックビデオを演出してきた山田智和。今作で初めて長編映画の監督を手がけます。
キャストは、主人公の結婚を控えた精神科医・藤代を佐藤健が演じます。謎の失踪を遂げる藤代の婚約者・弥生は長澤まさみ。学生時代の藤代の恋人で、世界中を旅する春は森七菜です。バーのマスター役は仲野太賀、藤代の大学時代の親友が中島歩、弥生の妹はテレビドラマ『不適切にもほどがある!』で注目される河合優実。藤代の先輩医師をともさかりえ、春の父親を竹野内豊が演じています。
音楽は小林武史。主題歌は藤井風の『満ちてゆく』です。
佐藤と長澤は映画初共演。佐藤は、長澤について「誰よりも真摯に、手を抜かずに、愛情を持って作品に向き合う方でした。自分よりも他人を優先してしまうような優しさと脆さを持った、それでいて誰よりも一生懸命に丁寧に生きていく弥生と重なりました」と印象を語っています。一方、長澤は佐藤のことを「冷静に役や物語を捉えて演じる方なので安心して撮影できましたし、信頼のおける俳優さんだと思いました。日々、彼に対して信頼感が生まれていき、楽しかったです」と振り返っています。
また佐藤は森の演技について「初めて本気で人を好きになり結ばれることの喜びを知り、恋に浮かれ苦しむ藤代を共に作り上げてくれました。彼女の笑顔を見ていると自然と自分は藤代になれました」と称えました。佐藤は、森との撮影は初日からほとんどがアドリブのシーンだったことを明かしています。作品公式サイトのインタビュー映像で佐藤は「練習しすぎないといいますか、できるだけ芝居にならないようにドキュメンタリー性みたいなものを大切にしたいなと思っていました」と話しています。
原作の川村が恋愛小説を書くために取材した精神科医の男性は、現代人の恋愛観について「多くの人にとって、恋愛や結婚は非合理的です。お金もかかる、時間もとられる、失恋や嫉妬で心を乱される」と指摘したということです。さらに「現代において恋愛や結婚はデメリットだらけ。だったら、ひとりでいたほうがいい、となるわけです」とレクチャーしたそうです。
今作は恋愛したいけれどつい立ち止まってしまう、今の日本人の恋愛模様をリアルに描く物語です。佐藤は「恋愛っていうものの真実を追求するような作品だなと思いましたね」と語り、長澤は「それぞれの登場人物に、自分を重ね合わせて見てもらったら楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」と話しています。映画『四月になれば彼女は』は、3月22日(金)公開です。(SJ)
【予告映像】
【スペシャルインタビュー】
◇映画『四月になれば彼女は』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
出演:
佐藤健 長澤まさみ 森七菜
仲野太賀 中島歩 河合優実 ともさかりえ
竹野内豊
監督:山田智和
脚本:木戸雄一郎 山田智和 川村元気
音楽:小林武史
原作:川村元気「四月なれば彼女は」(文春文庫)
主題歌:藤井 風「満ちてゆく」(HEHN RECORDS/UNIVERSAL SIGMA)
配給:東宝
(C)2024「四月になれば彼女は」製作委員会