いまや夏の定番アイテムとして知られる「ビーチサンダル」ですが、実は、神戸市長田区が発祥だといわれていることをご存知ですか?
もともとゴム産業が盛んだった長田区。1950年代に、とあるゴム製造企業がサンダルの台座部分を製造したことでビーチサンダルが誕生し、その後世界に広まったといわれています。
その後、時代とともにさまざまな要因で製造が難しくなり、阪神・淡路大震災をきっかけに長田区での製造は途絶えてしまいました。このことから、住民でも「長田区がビーチサンダル発祥の地」であることを知らない人が増えているのだといいます。
そこで長田区は、知名度向上を目指して株式会社TSUKUMOと協力し、国産ビーチサンダル製造を復活させます。現在、国内唯一の製造会社となる同社では、豊富な色やサイズ展開で子どもから大人まで楽しめるビーチサンダルを製造。2年前には、震災をきっかけに途絶えてしまった天然ゴム素材の商品を復活させました。
さらに、知名度向上のための取り組みのひとつとして、「第4回神戸長田ビーチサンダルデザインコンテスト」を開催中。長田区に在住・在学・在勤・通所している障がいのある人および小学生が対象で、3月31日(日)までの期間、ビーチサンダルのデザインを募集しています。
入賞者には副賞1万円が贈られるほか、自身の描いたデザインが実際に商品として販売されるとのこと。ホームセンターアグロ神戸駒ヶ林店や、TSUKUMOオンラインショップでの販売が予定されています。
昨年の「ビーチサンダルの日=8月3日」には、ビーチサンダルを履きアロハシャツを着て出勤する「ビーサンDAY」を設けたほか、地域のラジオ体操でビーチサンダルクイズを行うなど、長田区役所ではさまざまな取り組みを実施しています。
株式会社TSUKUMOの中島さんは「今年の夏は、ぜひビーチサンダルを履いて海のレジャーに行ってほしいなと思います」とビーチサンダルをアピール。
【神戸市長田区:神戸長田ビーチサンダルデザインコンテスト】
◇『サンデー神戸』
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