東京出身で、国文学者の藤岡作太郎氏の曾孫である藤岡氏は、2000年に関西フィル・正指揮者に就任、関西との関わりは四半世紀に及ぶ。
日本初のクラシック音楽コンサート専用ホール、ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)の開館は1982年。サントリーホール(東京都港区・1986年)より先だった。
また、宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は音楽学校と大劇場を配し、東京でも公演する。日本を代表するバイオリニスト・神尾真由子氏(大阪府豊中市)や木嶋真優氏(兵庫県神戸市)も関西出身。
文化のみならずスポーツも、高校野球は甲子園球場(兵庫県西宮市)、高校ラグビーは花園ラグビー場(大阪府東大阪市)が聖地になっている。
藤岡氏はこうしたことを踏まえ、「江戸っ子の私が見ても、文化度は東京よりも関西のほうが高いと思っている。関西人は自虐的に関西を責めることがあるが、それは違う」と笑い、関西で文化が育つ素地はあると訴える。
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オーディションの応募条件は、器楽なら30歳以下、声楽は35歳以下(いずれも2024年4月1日時点)と、下限を設けていない。通常ならば20歳以上などと条件を設けるが、今回は異なる。いかに門戸を広げているかを示したい、というのが本音で、応募地域も「関西元気文化圏」の2府8県(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、福井県、三重県、徳島県、鳥取県)に在住・在学・在勤の経験を有する人を対象とする(※現在の活動拠点は問わない)。
申請書は2024年4月1日に、関西・大阪21世紀協会「ライジングスター・プロジェクト」サイトからダウンロードが可能になる。所定の申請書と本人顔写真を添付し、メールで申し込む。書類選考を経て、一次審査として自身で演奏する動画をYouTubeにアップし、URLを送付する。一次審査を通過した人は、8月26日に行われる予定の実演審査へ進む。
ソリストとして出演が決定した人には、演奏会終了後に所定の出演料が支払われる。演奏会のチケット販売の負担はない。
◆応募期間 2024年4月1日(月)12:00~5月31日(金)23:59
◆参加料 1万円(応募時に指定期日までに入金)
【申請・オーディション全般に関する問い合わせ先】
公益財団法人 関西・大阪 21 世紀協会 文化事業部 ライジングスター・プロジェクト窓口
電話 06-7507-2002 平日10~17時、土日祝休
メール rsp@osaka21.or.jp
【演奏曲目に関する問い合わせ先】
公益財団法人 関西フィルハーモニー管弦楽団
電話 06-6115-9911 平日 10~17時、土曜10~16時、日祝休
メール info@kansaiphil.ne.jp
【関西フィルハーモニー管弦楽団】
1970年ヴィエール室内合奏団として発足。後にヴィエール・フィルハーモニックと改称、海外演奏旅行を含むオーケストラ活動を基盤に、1982年1月、関西フィルハーモニー管弦楽団として新たに発足。2018年7月公益財団法人化。2020年楽団創立50周年。
藤岡幸夫氏はは2000年から正指揮者を務め、2007年4月に首席指揮者に就任。地元関西の人々や企業に育まれた楽団として地域密着を重視。関西出身の若手アーティストも積極的に起用している。