ヘルスケア事業部の梶田恵介・食品カテゴリー長は 、 「成分の構造などは(問題公表後)1週間でみえてきたが、カビから生成された可能性は否定できない」と説明した。
今後、未知の成分の解明に向け、小林製薬が厚生労働省にデータを提供して分析を進めるという。
ところが、この日午後4時ごろ、厚生労働省が「プベルル酸」という物質が当該のサプリメントに意図せずに含まれていたと明らかにした。特定のロットにこの物質が入っていたという。青カビから生成される天然化合物で、抗生物質の特性を持ち、毒性が非常に高いという。
大阪で開かれた小林製薬の会見は午後2時に始まったが、「プベルル酸」については一切語られることはなかった。小林製薬側は、公表から1週間が経過した29日の段階でも健康被害との因果関係は判明していないと話すにとどまった。
そして「隠ぺいする意図があったのではないか」との問いに、明確に否定した。
小林社長は、「原因を究明して再発防止を取っていくことが、私も含めた全員の責任だ。まずはそれをしっかりと進めていきたい」と述べ、事態の収拾に努める意思を強調した。